猫と暮らす
UP DATE
無意識にやっているかも! 猫に嫌われる人がやりがちな自己中な行為
この記事では、猫に嫌われがちな人がやってしまう自己中な行為について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫に嫌われがちな人がやっている「自己中な行為」
「よくあるものとしては、次の3つでしょう」
①猫を撫でること
「すべての猫が撫でられることを好むわけではありません。とくに知らない人に撫でられたら猫も怒りますし、怖いと感じます。
心の距離が近い人、仲が良い人であるほど、撫でてほしいものです。触ってほしい好みの体の場所もありますので、猫をむやみに触らないことです」
②猫の頭をトントンすること
「犬の飼い主さんに多いように思うのですが、猫の頭をトントンと触る人がいます。猫は少し強めのアクションは好みません」
③猫を叱ること
「猫を叱っても、問題である原因と行動と結果が結びつかず理解することができません。たとえ人間には問題のある行動だったとしても、猫にはその行動が必要であったから行動をとっただけなのです。猫は理性よりも本能で行動している部分が多いです」
「猫は環境からの刺激に敏感で、異常や危険を察知する感覚に優れています。突然の行動やちょっとした変化にも慎重になりますので、行動は穏やかにしてほしいのです。
人間にも個性や好き嫌いがあるように、猫にもあります。お互いが心地よく暮らすために、人間のほうだけが猫に合わせてもらうのではなく、お互いが少しずつ譲り合うことも必要です」
飼い主さんの自己中な行為で、愛猫との関係性が悪化した事例も
「よくあります。『愛猫にはこうあってほしい』という思いの強さから、問題行動へとつながることがあります。
たとえば、触られることが好きではない猫に、触ろうとしたり抱こうとすると、噛まれることがあります。猫には当然の行動であるのですが、飼い主さんから『噛まれるんです』という相談があります。
愛猫を触ったら噛まれたという場合、『基本的に触られたくない』『触ってほしくないときだった』『触ってほしくない場所』だったなどの理由があります。飼い主さんは、触られるのが嫌いな猫もいるということと、猫も個々で異なることを理解しないといけないですね」
「そういうときのために、ほかの得意なことで愛猫との心の距離を縮めていき、心を開いてきたら触る練習をコツコツと重ねるなどをする必要があるでしょう。
ゆっくりじっくり取り組めば、抱っこできないコも爪切りができるようにもなります。諦めないことも大切なのですが、気合を入れるよりは楽しみながらのんびりやるくらいの気持ちでいたほうが、猫には合うかもしれません。
そのときは諦めてしまってもまた気を取り直せばいいので、のんびり取り組んでみましょう」
猫から嫌われないためのポイント
「殺伐とした空気を漂わせないことですね。飼い主さん自身がイライラしていると、動物も同じようになります。
ご自身が穏やかなときは、愛猫も穏やかに過ごしていると感じられることがあるのではないでしょうか。これはご夫婦や恋人同士、ご家族でも同じだと思います。
飼い主さんはご自身の体調を管理すること、ストレスをため過ぎないようにすること、まるで恋をするように猫と過ごすことがいいと思います」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
UP DATE