愛猫のためを想ってしていることでも、なかには、かえって愛猫の健康を損ねたり、飼い主さんとの関係に影響を及ぼしたりしている場合が。やりがちなお世話に潜むリスクと、長寿につながる正しいお世話の方法を獣医師の小林先生にうかがいました。
NGお世話1 キャリーケースに入るのを嫌がるので動物病院へは連れていかない
嫌がる猫にとってキャリーケースに入ることは負担になることも。しかしそれ以上に動物病院での定期健診を受けないことは、猫の健康リスクを高め、異変があった場合、さらに猫に負担をかけることになります。
日頃からキャリーケースになれさせて
動物病院に連れていくときだけキャリーケースを使っていると、猫はキャリーケースに怖い印象をもってしまいます。日頃から出しておいたり、中に入ったときにはおやつを与えたりして、なれさせていくと○。
NGお世話2 シャンプーや耳掃除、爪切りなどを毎日している
猫は毛づくろいをするので、シャンプーは原則として必要ありません。毎日お手入れを続けると、猫はストレスを感じて、飼い主さんに近付かなくなってしまうことも。
猫に負担の少ない方法でお手入れを
チェックは毎日してもいいですが、お手入れは1週間に1回を目安に行いましょう。耳掃除は内側をそっと拭く程度におさえて。爪切りは猫が嫌がる場合、爪1本ごとに日を分けて行うと、ストレスを感じにくいでしょう。
NGお世話3 寒い季節は服を着せている
猫は毛づくろいをするため、服を着せると体をなめられずストレスになることが。また、うまく換毛されなくなるので、毛玉もできやすくなります。
猫の過ごしやすい環境をつくって
猫が過ごしやすい場所を選べるように、エアコンをつけた部屋を用意したり、部屋間の移動ができるように扉を開放しておいたり、猫がよく過ごす部屋には猫ベッドを用意するなどの工夫をするといいでしょう。
いかがでしたか? 愛猫を想う気持ちは大切ですが、正しいお世話こそが健康寿命につながります。ぜひ紹介したお世話方法を実践してみてくださいね♪
参考/『ねこのきもち』2020年10月号「あなたが猫に、本当にしてあげたいこと」特集(獣医師 小林清佳先生監修)
文/carrie-the-cat
※この記事で使用している画像は2020年10月号「あなたが猫に、本当にしてあげたいこと」特集に掲載しているものです。