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猫の「ウールサッキング」ってなに? 恐ろしいトラブル事例を獣医師が解説

布素材を好んで、しゃぶるような素振りを見せる猫がいます。可愛らしい行動ではありますが、じつは注意が必要なようです。

この記事では、猫の「ウールサッキング」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫のウールサッキングとは?

布に埋もれる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫のウールサッキングとはなんでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫が好んで異物を食べてしまうことを異嗜や異食といいますが、ウール製品や布製品を好んで食べることを『ウールサッキング』と言います」
——どんな猫がウールサッキングをする傾向があるのでしょうか?
獣医師:
「ウールサッキングをする理由や傾向について、よくわかっていないのが本当のところです。ただ、離乳の早い猫や、子猫のときに母猫との時間が充分とれなかった猫は起こしやすいと言われています。そういった猫は甘えん坊のコが多いです」

猫のウールサッキングはやめさせたほうがいい? トラブル事例も紹介

眠そうなマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫がウールサッキングをしていても、とくに問題はありませんか?
獣医師:
「ウールサッキングは、消化されない布や糸状になったものを食べてしまうことも多く、腸を傷つけ、最悪の場合は開腹手術の可能性もあるため、できるだけ止めさせたほうがよいでしょう」
——ウールサッキングによって、なにかトラブルを起こした猫を診たことがありますか?
獣医師:
「絨毯をかじって食べてしまった猫がいました。飲み込んでしまった絨毯がどんどん端から糸が取れて、布の端の塊があったためにスルッと便と一緒には出ず、腸が切れてしまいました。体調が悪くなったために、開腹手術を行ったことがあります」
——運良く便で出ればよいですが、お腹のなかで留まって腸を傷つけてしまうこともあるのですね。
獣医師:
「異物を食べてしまうのは危険ですので、日頃からできるだけウールサッキングの元になるようなものを猫から離しておくことが重要です」
新聞の上に座るスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
布製品に限らず、猫が口にしてしまうと危険なものは出しっぱなしにしておかないなど、日頃から誤飲誤食の対策もするようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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