猫と暮らす
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猫が口元をペロペロと舐めるワケ 重い病気が原因の可能性も
ごはんを食べたあとではないのに、猫が口元をペロペロとしているのを見たことがないでしょうか? 一見普通のしぐさのように見えますが、もしかしたら異変のサインかもしれません。
猫が口元をペロペロと舐めるワケについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫が口元をペロペロしているときの心理 病気が原因の可能性も
——ごはんやお水を口にしたときではないのに、猫が口元をペロペロと舐めるしぐさを見せるのは、どのような心理が考えられますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「飲食以外で口元を舐めている場合は、恐怖・緊張などのストレスを感じていることや、口が痛い、気持ち悪いなどの違和感を抱えている可能性が考えられます」
——違和感のサインなのですね。口が痛いというのは、具体的にどのような病気が考えられるのでしょうか?
獣医師:
「歯周病や口内炎などは口腔内に痛みが生じるため、これを気にして唾液の量が増えたり、口元をペロペロ舐めることがあります。
また、気持ち悪さから口元を舐めているのであれば、胃腸炎が考えられます。この場合は嘔吐が伴うこともあります。そのほか、腎不全や肝不全などで悪心が引き起こされ、この動作が見られることもあります。元気や食欲低下などが伴う場合は、動物病院の受診がおすすめです」
ごはんを食べたとき以外に口元をペロペロと舐めるような素振りを見せたら、病気のサインかもしれません。もし頻繁に見られるようであれば、動物病院を受診して原因を調べてもらいましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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