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猫とのスキンシップは程度が肝心!スキンシップ不足と過剰な場合の猫への負担とは

飼い主さんが仕事をしていたりすると、なかなか愛猫とのスキンシップをする時間が確保できないこともあるでしょう。じつはスキンシップが不足していると、猫にさまざまな影響を与えることもあるようです。

一方で、スキンシップをあまり好まない猫に積極的に触れ合ってしまうと、ある問題が起こる可能性もあるのだとか…。

この記事では、「猫とのスキンシップ」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

飼い主さんとのスキンシップが不足しているときの猫の気持ちは?

くつろぐスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんとのスキンシップが足りていないと、猫も寂しいと感じます。とくに猫1匹と飼い主さん1人で暮らしている場合には、コミュニケーションをとれる相手は飼い主さんだけです。飼い主さんにかまってもらえなければ、そのコは遊び相手がいないことになります。

飼い主さんが仕事で家にいない場合などは、猫は飼い主さんが帰ってくるまでやることがなく、寝ていることが多いでしょう。帰宅後に騒ぎ出すことが多いと思いますが、これは「飼い主さんが帰ってくるのを待っていた」ということです。

その後、甘えて抱っこをせがんだりする行動を見せるかもしれませんが、寂しい気持ちが表れているといえるでしょう。

人とのスキンシップをとくに必要としない猫もいますが、そういったコはひきこもっていることが多いかもしれません。

スキンシップ不足の猫に起こる影響は?

なにかを見つめるシンガプーラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんとのスキンシップや遊びが不足している猫では、誤食などの問題行動が見られたり、自分の体を過剰に舐めて皮膚炎になるなどのトラブルが起こることがあります。そのほか、精神的なストレスによって、さまざまな身体的な問題が出てくる可能性もあります。

日中は働いていて忙しい飼い主さんもいるでしょうが、帰宅してから少しでも愛猫とのスキンシップや遊びの時間をとってあげられるといいですね。

スキンシップが苦手な猫へ過剰に接しすぎると、どうなるの?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
スキンシップを好む猫がいる一方で、スキンシップをあまり好まずに、静かにしていたいタイプの猫もいます。そういうコの場合、飼い主さんがスキンシップだと思っていることも、ストレスになってしまいます。

スキンシップが苦手な猫へ過剰に接してしまうと、次のような問題が起こることがあるでしょう。

①攻撃的になる

スキンシップをあまり好まない猫に過剰に接してしまうと、攻撃的になることがあります。怖がりで警戒心をもっていることも多いので、危険だと判断して身を守るために攻撃することがあります。

②飼い主さんに近寄らなくなる

過剰に接しすぎてしまうことで、今までよりも近寄らなくなることもあります。「安全ではないもの」が近くにあるとわかれば、ずっと気を張っていなければならないので、猫にとってものすごくストレスです。

ストレスを自分に向けて過剰にグルーミングしたり、毛をむしり取ったり、体を掻いて傷だらけにしてしまうほどの精神状態に追い込まれることもあります。

③必要なときに触れなくなる

過剰なスキンシップで苦手意識をもたせてしまうと、触らなければならないときに触れなくなってしまいます。ぐったり力がないくらい具合が悪くならないと触れない…といった状況になることも。

野性的といえば野性的で、猫らしいとも思いますが、必要なお世話や通院、投薬などが難しくなると、飼い主さんとしてもつらいです。できれば、仲をより穏やかなものにできるようにしたいですね。

見つめるスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとって飼い主さんとのスキンシップは大切なものですが、愛猫がスキンシップを好むタイプなのか、どのように接してあげるのを好む傾向があるのか、飼い主さんは見極めて対応できるといいですね。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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