春はさまざまな野菜が旬を迎えます。しかし、人にとってはおいしい野菜でも、猫にとっては食べると中毒を起こす危険なものも。そこで今回は、春が旬の代表的な野菜について、猫に与えてOKなもの・NGなもの、猫におすそわけする場合の注意点を解説します。
少量なら猫に与えても「OK」の春野菜
以下は、少量をたまに与える程度であれば、猫に与えても問題ない食材です。
キャベツ
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
茹でたものであれば消化もよく水分補給にもなるため、猫に与えてもOKです。
与える場合は
茹でて細かく刻んだものを、小さじ1杯くらいを目安に。生のキャベツは硬く、消化によくないので、必ず茹でてから与えてください。
レタス
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
レタスはほとんどが水分で、マグネシウムの含有量も少ないため、猫に与えてもOKです。欲しがるようなら、水分補給のために与えても○。
与える場合は
生のレタス1/4枚を、小さくちぎって与えましょう。
猫に与えるならば「注意が必要」な春野菜
分量や与え方をしっかり守れば、猫に与えられる食材です。ただし、食べすぎると下痢や体調不良の原因になるため、与えるならば注意が必要です。
菜の花
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
からしなどの調味料であえたものは、猫には刺激が強いので与えてはいけません。味付けしていない茹でただけの状態であれば、少量なら与えても大丈夫です。
与える場合は
茹でて細かく刻んだものを、ひとつまみ程度にしましょう。
じゃがいも
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
じゃがいもの芽や皮の緑色の部分には「ソラニン」という毒性の強い成分を含むため、猫が食べると下痢をするおそれがあります。与える場合は、きちんと処理をしたうえで少量のみにしましょう。
与える場合は
芽や緑色の皮を取り除き、加熱後に冷ましたものを、一口ぶんに留めましょう。生のまま与えるのはNGです。
たけのこ
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
たけのこには結石の原因になるミネラルが多く含まれており、アクも強いため、なるべく与えないほうがよいでしょう。どうしても欲しがるようなら、健康な猫であれば、きちんと処理をしたうえで少量与えることは可能です。
ただし、オシッコの病気をもつ猫には、たけのこを与えるのはNGです。
与える場合は
茹でて細かく刻んだものを小さじ1杯くらいまでにしましょう。
猫に与えるのは「NG」の春野菜
以下の食材は、猫が食べると中毒を起こしたり健康を害したりするリスクがあり、場合によっては命にかかわることもありますので、絶対に与えてはいけません。
玉ねぎ(ねぎ類)
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
玉ねぎを含むねぎ類には、猫の赤血球を破壊する成分が含まれているので、絶対に与えてはいけません。万が一、猫がこれらを食べてしまった場合は、貧血や血尿などさまざまな健康被害を引き起こすことが報告されています。また、この成分は加熱してもなくならず、ハンバーグなど調理された状態で食べても中毒を起こすリスクがあります。
おすそわけする場合の分量の目安は?
猫に与えてよい食材でも、おすそわけする場合は必ず分量を守って与えましょう。前章でご紹介した「与える場合は」に記載している分量は、体重4kg前後の標準的な体重の成猫を想定した1日の上限の目安です。
また、1日におすそわけする食べ物は1、2種類までに留め、与えすぎないよう注意しましょう。
猫と人とでは、食べてOKなもの・NGなものが異なります。猫にとって安全な食材・与え方をきちんと知ったうえで、愛猫におすそわけするようにしてくださいね。
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/terasato
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。