猫と暮らす
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知らんぷりするのは「NO」の意思表示! 飼い主が知っておくべき猫の気持ち
愛猫に声をかけたり遊びに誘ったときに、知らんぷりされてしまうことはありませんか?
なんとかして振り向いてもらいたいと思うかもしれませんが、じつは猫は知らんぷりすることで意思表示をしているのだそう。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫が飼い主さんを知らんぷりするときの心理
——飼い主さんが愛猫を呼んだり、かまおうとするときに、知らんぷりされてしまうことがあるようです。猫のどのような心理が考えられますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「『めんどくさい』『またか、うるさいな』『そういう気分ではない』『それは好きではない』『静かにしていたい』などのNOを意味する心理が考えられます。
猫は自分の意思をしっかりと持ち表現する動物なので、嫌であればNOと態度で示します。猫のほうから誘ってもこなければ、それはNOの意思表示です」
——猫は「あえて反応しない」という態度をとっているのですね。知らんぷりしがちな猫には、何か特徴が見られますか?
獣医師:
「個体差はあるものの、独立心が強い猫、ひとりが好きな猫、メス猫、高齢猫に見られることが多いでしょう」
愛猫に知らんぷりされたときの飼い主さんの対応は?
——愛猫をかまいたいけれど知らんぷりをされてしまうときは、放っておいたほうがよいでしょうか?
獣医師:
「かまいたいということは、飼い主さんが遊びたい、触りたいということですよね。猫はぬいぐるみではないので、何でも人の言いなりというわけにはいきません。
人間同士がコミュニケーションをとるように、遊ぶかどうか、遊べるかどうかを確認して、猫がOKなのであれば遊びましょう。NOであれば一緒に遊べないので、お互い別々のことを楽しみましょう」
いつも誘いにのる猫が反応しない場合は?
——「いつもは誘いにのってくれるコなのに、最近は相手にしてくれない」という場合は、何か原因があるのでしょうか?
獣医師:
「いつもであれば遊びにのってくれるという猫の場合は、具合が悪い可能性があるかもしれません。動物病院で診てもらうとよいでしょう。もちろん、具合が悪い場合には、猫を無理に遊ばせてはいけません」
愛猫をダイエットのために運動させたい場合は?
——肥満気味の猫で、飼い主さんが積極的に遊びに誘って運動させたい場合もあるかもしれません。そのときに知らんぷりされてしまったら、どうしたらよいでしょうか?
獣医師:
「ダイエットが必要で、遊ぶなどして動いてもらいたいというのであれば、そのコがもっとやる気の出る遊び方や方法を探してあげる必要があるでしょう。愛猫がどんなものが好きなのかを探り、試してあげてみてください」
——無理やり遊ばせるのではなく、どの方法だったら愛猫が楽しんでくれるのか、見つけてあげられるとよいですね。
知らんぷりは、猫からの「NO」の意思表示。飼い主さんは、ぜひ覚えておいてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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