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スキンシップが好きな猫・嫌いな猫に見られる特徴は? 関わり方のコツを獣医師が解説

愛猫とスキンシップをとろうと思っても、なかなかうまくいかない飼い主さんもいるのではないでしょうか? それは、猫の気質などが関係している可能性もあるようです。

この記事では、スキンシップが好きな猫・嫌いな猫に見られる特徴について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

スキンシップが好きな猫の特徴

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
スキンシップが好きな猫は、積極的にかまってほしい気持ちを伝えるアピールが比較的上手な傾向があります。

具体的な行動としては、たとえば…
  • 鳴いてみる
  • 体を擦りつけてみる
  • 飼い主さんの進行方向の先にデーンと横になって通せんぼしたりする
などさまざまですが、いずれも素直でわかりやすい表現が多い印象です。

スキンシップが好きな猫との上手な関わり方は?

眠るアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
スキンシップが好きな猫との関わり方としては、まずは愛猫のかまってアピールを理解してあげることから始めるとよいでしょう。

そして、愛猫のアピールに気づいたら、積極的に愛猫の好きな遊びや、抱っこやグルーミングなどのコミュニケーションをとるなど、無理なくできる範囲でやってあげてください。

スキンシップを好まない猫の特徴

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
スキンシップを好まない猫については、とくに警戒心などの影響はなくスキンシップを元々好まない気質なのか、もしくは本能的な警戒心などから飼い主さんに対して積極的にスキンシップのアピールをしない(もしくはできない)のかによって、傾向がやや異なる印象です。

それぞれ見ていきましょう。

警戒心などは関係なく、スキンシップを元々好まないタイプの猫

眠るマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
とくに警戒心などの影響はなく、スキンシップを元々好まない気質の猫の場合は、積極的にかまわれることは好まないものの、人と同じ空間で過ごすことはとくに気にせず、自由気ままに振る舞う行動もそれなりに見られる傾向があります。

むしろ、かまわれさえしなければ、同じ空間で飼い主さんと一緒に過ごすことそのものは好きな場合もあるようです。

たとえば、人から見える範囲で手の届かないギリギリの距離の場所でダラッとお腹を見せて寝ていたり、人が触ろうとすると絶妙にその手が届かないところにちょっとだけ移動する、などの行動が見られることもあります。

このような気質の猫は、抱っこやグルーミングなどの積極的なコミュニケーションはあまり好まない傾向があります。遊びの誘いに対しても、気まぐれなことが多いです。

スキンシップを元々好まないタイプの猫との上手な関わり方は?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
関わり方としては、まずは一緒に同じ空間で過ごすことを楽しむ気持ちをもちましょう。穏やかに声掛けをしたり、愛猫と目が合ったら目を細めるアイコンタクト(猫を安心させるサイン)を送るなどして、愛猫にとって受け入れやすい穏やかな関りから試してみてください。

遊びについても、誘ったタイミングで愛猫がのってこないなら、むしろしつこくしないほうがよいです。改めて、あとでまた誘ってあげましょう。

本能的な警戒心の影響でスキンシップを好まないタイプの猫

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
本能的な警戒心などから、積極的にスキンシップのアピールをしない(もしくはできない)猫の場合は、元々の気質として繊細で警戒心が強い場合や、家に迎えたばかりなどで人との暮らしそのものにまだ十分慣れていない場合もあります。

そうした猫は、そもそも自分の存在を目立たせないような行動が多く、人との距離も大きくとりがちな傾向があります。

たとえば、下記のような行動が比較的多く見られるでしょう。

  • 狭く暗い場所や高いところ、人のいない部屋など、人の目の届きにくい場所で過ごすことが多い
  • 忍び足で身を低くしながら物陰や壁際に沿って移動しがち
  • 人の些細な動きなどに対して素早く身をかわして逃げてしまう

こうした行動を見せる猫の場合は、本当にスキンシップを好まない気質なのか、それとも人とスキンシップをとる状況にただ慣れていないだけなのかを判断するのが難しいです。そのため、まずは飼い主さんのことを警戒しにくい気持ちを育むことが大切になります。

警戒心によってスキンシップを好まない猫との適切な関わり方

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が警戒しにくい関わり方としては、下記のようなことを心がけてみてください。

  • 愛猫が身をかわして逃げ出すような「急な動き」などはできる範囲で避ける
  • 穏やかな声掛けとともに、何かおいしい食べ物を与える機会を多く持つ

このように、飼い主さんに対する印象をよくする工夫から始めてみるとよいでしょう。

その上で、愛猫との距離が少し近づいてきたような雰囲気を感じたら、一緒に同じ空間で過ごすことを楽しむ気持ちをもちながら、穏やかな声掛けやアイコンタクトなど、愛猫にとって比較的受け入れやすい関りを引き続き試してみるとよいと思います。

猫にやってはいけないスキンシップ

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
スキンシップが好きでもそうでなくても、いずれの場合も避けたほうがよい関り方としては、しつこく触ったり抱っこしたりするなど、力ずくで猫との距離を縮めようとするコミュニケーションです。

こういった関りは、スキンシップ好きな猫にとっても受け入れにくい傾向があり、またスキンシップを好まない、もしくはまだ人を警戒する気持ちがある猫にとっては、ただの不快な刺激でしかありません。愛猫に嫌われてしまう場合もあるので、こういった方法は避けましょう。

しつこくしないほうが、猫のほうからアピールしてくれるチャンスも!

距離の近いコミュニケーションは、猫が自分から近づいてきてくれたときだけにし、しつこくしすぎない程度にとどめてみましょう。むしろ猫のほうから積極的にアピールしてくれる機会が増えることが期待でき、おすすめです。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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