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猫が「早朝に飼い主さんを起こす」理由は? 急に見られるようになったら要注意な場合も

飼い主さんがまだ寝ていたい朝の早い時間に、愛猫が起こしにくることがないですか? 猫が起こしにくるのには、何かしら理由があるようです。

また、ふだんは起こしにこない猫が急に起こしにくるようになった場合には、注意が必要なこともあるのだとか。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説が解説します。

猫が朝早くに飼い主さんを起こしにくる理由は?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫や健康な猫が、毎朝のように飼い主さんを起こしにくるのは、猫の「薄明薄暮性」という行動パターンが関係しています。猫が薄暗い明け方や夕方などに活発に行動しやすいのは、野生時代からの習性によるものです。

薄暗い時間帯は、獲物である小動物や小鳥の動きが鈍くなるので、野生時代の猫は捕まえやすかったのでしょう。こうした習性が飼い猫にも残っているために、朝早い時間帯に遊びたくなったり、お腹が空いて活動し始めてしまうのです。

「起こしたらごはんがもらえた」などの嬉しい経験から

また、猫は「こうするといいことがある」と学習すると、その行動を繰り返しおこないます。

たとえば、お腹が空いたときに飼い主さんを起こしたら、そのときにごはんがもらえたとします。そうすると猫はそのことを覚えていて、「飼い主さんを起こせばごはんがもらえる」と、早朝でも飼い主さんを起こしにくるようになります。これは、猫の習性と学習の結果だといえます。

飼い主さんを朝早く起こしがちな猫の性格は?

キャットタワーに登るアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんを早朝に起こしにくる猫には、性格の傾向も見られます。たとえば、甘えん坊の性格のコは、飼い主さんを起こしにくることがあるでしょう。また、ふだんから遊びが好きなコでも、もっと遊んでほしいと思ったときに、飼い主さんを起こしにくると思います。

愛猫に朝早く起こされたとき、飼い主さんはどうしたらいい?

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
早朝に起こされて困る飼い主さんもいるでしょう。そのときに愛猫を叱ってしまうかもしれませんが、朝起こしにくるのは猫の習性が関係しているため、叱っても止めさせることはできません。

また、愛猫を叱ってしまうと飼い主さんとの関係を悪化させる可能性もあるので、叱らないようにしてください。

早朝に起こしにくるのを止めさせたい場合は、「愛猫が飼い主さんに何を求めて起こしにくるのか」を理解し、適切に対応することが大切です。

ごはんやトイレに関することで要求している場合

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
もし愛猫が「ごはんが食べたい」「トイレをキレイにしてほしい」と思ったときに、飼い主さんを起こさないで済むような工夫があるとよいかと思います。

ごはんの要求に対しては、下記のような対策をしてみてはいかがでしょうか?

  • 自動給餌器を利用する
  • 朝早くお腹が空かないように、食事時間を決めて与える
  • 朝お腹が空いたときにいつでも食べられるように、寝る前に多めにフードを置いておく
トイレの場合は、汚れているのを嫌がって愛猫が起こしにくるかもしれません。そのときの対策として…

  • トイレの数を増やす
  • システムトイレを利用してみる
といったことも効果的でしょう。

遊びの要求をしている場合

くっつく猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫が遊びたくて、早朝に飼い主さんを起こすこともあると思います。朝早くに要求されないよう、昼間に遊んだり、かまってあげるようにしましょう。

「遊んでほしい」「甘えたい」なども、猫にとっては当然の要求です。飼い主さんは、愛猫と上手にコミュニケーションをとってあげるようにしてください。

猫の要求に応えすぎるのも注意!

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ごはんやトイレ、遊びなどの要求を満たしてあげても猫が起こしにくる場合は、応えないようにすることも大切です。

飼い主さんがあらゆる要求に応えすぎてしまうと、「起こせば要求が通る」と学習し、ずっと起こし続けるようになります。たとえば、愛猫の名前を呼んだり、うっかり撫でるといったことも、猫の要求を受け入れたことになるので、しないようにしましょう。

飼い主さんからの反応がなければ、猫も徐々に諦めます。飼い主さんの生活リズムに合わせてくれるようにもなるでしょう。

猫が急に起こしにくるようになった場合は要注意!

見上げる猫
getty
これまで起こしにくることがなかったのに、急にそうした行動が見られる場合には、注意が必要かもしれません。

たとえば、猫が何かにストレスを感じていて、飼い主さんを起こすようになることがあります。また、ホルモンの病気の影響で食欲旺盛になったり、活発になったりするため、以前よりも頻繁に起こしにくることも。

愛猫の行動に何か変化を感じたときには、「歳のせいかも」と安易に考えないようにしましょう。

たとえば…

  • 食欲があるのに痩せてくる
  • 落ち着きがなく攻撃的になる
  • 目がぎらつく感じがする
  • 動きが活発になる
といった変化には注意したほうがよいです。獣医師に相談しましょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※一部の写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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