猫と暮らす
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威嚇?警戒鳴き?猫が「低い声」で鳴くときに『飼い主が気を付けたいこと』
猫が低い声で鳴くシーンとは?
「低い声を聞く機会が多いのは、野良猫のケンカです。『低い声で鳴く』といったときの特徴としては、ウーッと唸り、警戒し威嚇している様子が伺えます。
飼い猫の場合、外でケンカすることはあまりないと思いますので、聞いたことがない方も多いと思います。飼い猫が警戒、威嚇しなければならないシーンは…
- 動物病院の受診時
- 新入り猫が来たとき
- 同居猫が病院から帰ってきたとき(特に入院後)
飼い猫が警戒し、威嚇しがちなシーン別での対処法
動物病院で威嚇・警戒鳴きする場合の対策
「動物病院はみんな嫌いですが、受診のたびに怒っているようだと、うまく検査や処置ができないこともあります。時間はかかりますが、受診の練習を日頃から少しずつやってほしいです。
たとえ病院で怒らないコであっても、受診は苦手なコが多いので、練習をしておいてもらえると助かりますね」
「キャリーバックに入る練習は知られていることですが、それ以外にもできることがあります。たとえば…
- 診察台に乗る練習
- 横に寝転ぶ練習
- タオルにくるまる練習
- 体を触られる練習
- 足を触られる練習
新入りの猫が来たときの対策
「新入りの猫が来た際、知らない猫が縄張りの家に来たら、警戒することは自然なことです。新しく猫を迎えるときは、トライアル期間を設けたり、直接対面する前にお互いのニオイのついたタオルなどを交換し、ニオイから知り合いになることも緊張感を和らげる効果があります。
より神経質なコでしたら、お互いの気配を感じられるように扉越しに対面させてみたり、少し扉を開けて様子を伺えるようにしたりするなど、細かく段階を踏んで対面まで近づけるようにするとよいと思います。
また、好きなご褒美があると心強いです。扉に近づけたらご褒美を与えてみるなどすると、よりプロセスを受け入れやすくできます」
同居猫が病院から帰ってきたときの対策
「同居猫が病院から帰ってきたとき、病院のニオイが猫の体についているので『おかしい』と思い、仲良しの猫にも威嚇することがあります。
病院から帰ってきたら、すぐに対面するのではなくて、扉越しに様子を伺わせるなど、新入りの猫との対面のようにステップを踏むとスムーズに元に戻れます。少し開けた扉越しにお互いがご褒美を食べられるようになれば、無事に再開できる段階になっていると思います」
具合が悪いときにも、警戒して低い声で鳴くことも
「これら以外でも、警戒して低い声で鳴く場合もあると思います。そのときの状況で警戒しなければいけないものは何であるかを見てあげましょう。
たとえば、具合が悪い場合にも威嚇し近寄れないことがあります。特に触られると痛みがでるようなときは、触らせないように怒ります。
ほかにも元気がない、食欲がないといったことも見られると思うので、具合が悪そうであれば、タオルなどでそっと包んでキャリーバックに入れて病院に連れて行ってあげましょう」
※一部の写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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