猫が「飼い主さんの近くにいたい」と思うとき、わかりやすいしぐさや行動を見せているようです。
この記事では、飼い主さんのそばにいたいと思った猫が見せるアピール6つについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
「飼い主さんのそばにいたい」と思った猫が見せるアピール6つ
猫は飼い主さんのそばにいたいと思っているとき、次のようなしぐさを見せるでしょう。
①くっついてくる
警戒心の強い猫が身を預けて密着するのは、心を許している人だけです。膝の上に乗ったり、肩の上に乗って甘えるだけではなく、飼い主さんの体に顔やおしりだけをくっつけてきたり、服の上に乗ってその人のニオイや温もりに包まれて、安心している猫もいます。
②後をついてくる
人の行く先々に猫がついてくるのは、その人の行動を把握して、かまってもらうタイミングを探っているときに見られるしぐさです。大好きな人に甘えたくて仕方がない猫の様子です。
③コロンとお腹を見せる
本来、急所であるお腹を見せるのを猫は嫌がりますが、心を開いた人にはお腹を見せることがあります。
猫同士では遊びに誘っていることが多いようですが、人に対しては甘えの意味が強いようです。お腹を見せながら、くねくねゴロゴロ体を動かしてアピールすることもありますね。
④ニャーと高い声で鳴く
元々単独で行動する猫は、鳴き声でコミュニケーションを取ることは、ほぼないと言われています。しかし、心を開いた人に対しては、自分の願いや気持ちを伝える手段として鳴くことがあります。
たとえば、「撫でて」「遊んで」「ごはんちょうだい」などの要求がある場合は、上目遣いで訴えるような目を向け、いつもより少し高めの声で鳴くことが多いでしょう。
⑤邪魔をしてくる
パソコンで作業をしているとキーボードに乗ってきたり、雑誌や新聞を読んでいると視界を遮ったり。猫は邪魔をしているつもりはなく、「好きな人にかまってほしい」「振り向いてほしい」と訴えているのです。
邪魔をしないまでも、飼い主さんの視界に入ろうとする猫もいます。すぐそばで、または少し離れた場所で、飼い主さんが振り向いてくれるのを待っているのかもしれませんね。
⑥体や頭をこすりつける
猫が人や家具にスリスリするのは、マーキングや挨拶などいろいろな意味があると考えられていますが、心を開いた人には「遊んで」や「ごはんちょうだい」などの気持ちを伝えるためにすることがあります。
スリスリしながら小さい声で鳴いたり、行ったり来たりと何度もスリ寄ってくることもありますね。
上記のような行動が見られたときは、優しく声をかけて撫でてあげたり、要求に応えてあげたりすると猫は喜ぶと思います。ただし、過剰に要求に応えすぎる必要はないでしょう。
飼い主さんのそばにいたがる猫の特徴
飼い主さんのそばにいたがる猫の性格としては、飼い主さんのことが大好きな甘えん坊な猫や心を開いている猫、飼い主さんのそばにいると落ち着けるという猫に多いです。一方で、神経質だったり怖がりな気質をもっている猫では、あまり人のそばにいたがらないでしょう。
愛猫からの「そばにいたいアピール」に、飼い主さんは気づいてあげられるといいですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami