表情は感情表現のひとつといわれており、表情が豊かなのは人やサル、犬…そして猫だけといわれています。
今回は、猫の表情から“愛”を感じるためのポイントを解説。みなさんの愛猫も、愛を伝えてくれていますか?
表情豊かな猫
猫は表情豊かな動物です。欲求が満たされれば笑顔を見せ、身の危険を感じると怒り顔になり、遊びの時間には楽しそうな顔に。そして、飼い主さんを見つめるときは、力が抜けリラックスした表情になります。このときの気持ちは“愛”、猫は愛を感じると穏やかな表情になるのです。
猫はどんな人へ愛情表現をするの?
猫は警戒心が強く、一般的に限られた場所でしか緩んだ姿を見せません。愛猫が飼い主さんのそばで、表情筋をゆるませ脱力しきった表情を見せたなら、それは、そばにいるのが気を許せる人だから。つまり“愛”の表情は、信頼できる好きな人の前でしかしない表情なのです。
それでは、具体的にどんな表情なのか、「ねこのきもち」アプリに寄せられた写真とともにご紹介します。
力が抜けて左右に開く「耳」
頭の筋肉がゆるむので、耳は正面でなく外側に向き(開き)ます。
ミケのカブちゃんも、耳が外へ開いています。飼い主さんとのふれ合いが嬉しいのでしょう。愛を感じ、伝えているのがよく分かる1枚です。
「目を細める」のは嬉しいときの表情
眠気に耐えているようにも見えますが、力が抜けているため、目は半開きになります。目頭から瞬膜(白目の保護膜)が出ることも。
ミケのねねちゃんも、飼い主さんと一緒で嬉しそうですね。目を細めてうっとりした表情になっています。
ヒゲは下へ垂れ下がる
口元もゆるむため、ふだんピンッ! と立っているヒゲも下に垂れ下がります。
マンチカンのゆずちゃんも、ヒゲを垂らしながら飼い主さんに甘えているようですね。
舌がチョロッと出てしまうことも
脱力していると、口がうっすら開いて舌がチョロッと出てしまう猫もいるようです。
茶トラのPANくんは、飼い主さんに抱かれリラックス状態です。舌が出てしまうのはご愛敬♡ 飼い主さんを信頼しきっていることがよく分かります。
飼い主さんにとって、愛猫と“愛”を伝えあえる時間は至極のときです。愛猫がこの表情を浮かべたら「私は愛されている♡」と感じてくださいね。嬉しい気持ちは、きっと伝わりますよ。
参考/「ねこのきもち」2016年6月号『顔を見れば気持ちはわかる、猫も。ねこの「喜怒哀楽」』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/HONTAKA
構成/ねこのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。