猫と暮らす
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猫をイラつかせる可能性のある 飼い主さんの「3つの行動パターン」
猫の「イライラの原因」はさまざまですが、もしかしたら飼い主さんの行動にイラッとしている可能性も……。
ねこのきもち獣医師相談室の先生が、くわしく解説します!
猫をイラつかせる飼い主さんの行動って!?
単独行動を好む猫は、誰かに合わせたり従うのが苦手です。縄張りを持ち、その中に自分のニオイをつけて安心できる状態を保ちたがるため、「環境の変化」を嫌います。
このような野生からの習性を飼い主さんが理解して行動しないと、猫をイライラさせてしまうでしょう。
以下でくわしく解説していきます。
①「猫の基本的な生活を守っていない」飼い主さんの行動
食事のとき
食感にこだわりがあったり、ムラ食いやちょこちょこ食べを好む猫も少なくありません。
猫の好みから大きく外れた内容やスタイルで食事を与え続けると、猫は満足できずにイライラしてくることも。
トイレのとき
たとえば、トイレの容器、トイレの砂、置き場所、数など、トイレ環境が猫の好みに合っていないと、安心して使えずにイライラします。
また、トイレの掃除をおろそかにすることも、猫は快適に使えずに不満に思ってしまいます。
②「単独行動を好む猫の習性に合わない」飼い主さんの行動
過度なスキンシップ
お手入れのときの拘束時間が長い
しつこい写真撮影
しつこく飼い主さんに追い回されると嫌がる猫が多く、シャッター音やフラッシュが苦手なコもいるのです。
③「環境の変化を嫌う猫の習性に合わない」飼い主さんの行動
大きな環境の変化
大きく環境が変わり、自分のいつもの習慣ができないと、猫は不安を感じるでしょう。
ふだんの何気ない飼い主さんの行動
新しい猫を迎えること
飼い主さんは、「愛猫の遊び相手や寂しさを紛らわすために」と思って新しい猫を迎えるかもしれません。しかし、縄張りが狭くなったり、安心して休める時間が少なくなるなど、先住猫にとっては生活環境が変わることになるのです。
ほかの猫と仲良く暮らす猫もいますが、やはり同居猫を増やすのは十分に注意が必要です。
愛猫の「イライラの原因」を取り除くために、飼い主さんができること
飼い主さんが愛猫のためにできることを、以下のようにまとめてみました。
イライラの原因が「猫自身で避けられる」ものの場合
たとえば、来客があったときや同居猫に追いかけられたときなど、隠れてしまってしばらく出て来なくなる猫は少なくありません。
猫は怖い思いをしたりイライラすると、気持ちが落ち着くまで安心できる場所に隠れてじっとします。このようなときは、愛猫が落ち着くまで静かに待ってあげてください。
猫ベッドや高さのある猫タワー、押し入れの中など、それぞれの猫が安心できる場所を飼い主さんは把握しておくといいでしょう。
イライラの原因が「日常生活の中でどうしても必要」な場合
たとえば、爪切りやブラッシング、歯磨きなどのお手入れは初めから完璧を目指さずに、愛猫が「受け入れる」ことから始めてみてください。
引っ越しや、家具の配置換えの後に猫がイライラしているようなら、愛猫の健康に注意しながら新しい環境に慣れるまで待ってあげましょう。
取材・文/雨宮カイ
構成/ねこのきもちWeb編集室
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