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見分けが難しい! 似ている猫種「バーマン」と「ラグドール」
似ている猫種のひとつとしてよく取り上げられる「バーマン」と「ラグドール」。みなさんは、見分けることができますか?
バーマンとラグドールの見た目をチェック!
ここで、「ねこのきもち投稿写真ギャラリー」に投稿されている可愛いバーマンとラグドールの写真を見てみましょう。
▼バーマンがこちら
▼ラグドールがこちら
写真を見てみると、雰囲気が似ていてすぐに答えるのは難しいかもしれません。
ということで、今回はバーマンとラグドールの特徴について、「見た目」「性格」「毛」のポイントごとに解説します。両者の体の「ある部分」を見てみると、比較的簡単に見分けることもできるようなんです!
バーマンってどんな猫?
バーマンという名前は、原産国のビルマ(Burma)が由来に。ビルマの寺院での伝説にも登場し、ビルマの「聖なる猫」とも呼ばれています。
1919年、ビルマを訪れたフランス人がバーマンのつがいを手に入れ帰国するも、オスは長旅に耐えられず死んでしまったそう。しかし、残されたメスは奇跡的に妊娠していたのだそうです。
その後、バーマンの繁殖はフランスで進むことに。1925年には猫種として公認され、ヨーロッパ各地やアメリカで紹介されるようになりました。
バーマンの見た目の特徴
ボディが長くがっしりしているバーマンは、大型のサブスタンシャルに分類されます。全身の淡いクリーム色の被毛にポイントカラーで色がつき、美しいブルーの瞳をもつ点はラグドールに似ています。
しかし、四肢の色を見ると両者には違いが! バーマンの見た目の大きな特徴といえるのが、四肢の先の“白いグローブ”。この白いグローブは、キャットショーの審査の際にも重要視されている部位なのだとか。
ラグドールでも白いグローブがあるコもいるので、確実な判別方法とはいえませんが、ひとつの判断基準にはできるでしょう。
バーマンの性格
バーマンは温和で優しい性格をしており、辛抱強さも兼ね備えています。心のバランスが取れていて、飼い主にも忠実なのだとか。一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人や、スキンシップが好きな人が飼うのに向いているでしょう。
バーマンの毛の特徴
バーマンはポイントカラーで、色は多数認められています。ラグドール同様、バーマンは美しく長い体毛が魅力のひとつ。
ただ、毛がもつれやすく毛玉ができやすいので、美しい毛並みを保つには、毎日のこまめなブラッシングが欠かせません。
ラグドールってどんな猫?
ラグドールは、現在知られているなかでも比較的新しい猫種。ラグドールの起源については諸説あるものの、1963年にカリフォルニア州リバーサイドでその歴史が始まったことは、確かだといわれています。
ブリーダーのアン・ベイカーが、「バーマン」に似たポイントカラーの猫と、ターキッシュアンゴラ風の長毛の白猫とを交配させ、オスとメスの子猫たちをもうけます。
その猫を交配させて産まれたポインテッドの子猫2匹が、翌年にNCFA(全米愛猫協会)で初めて「ラグドール」として登録されました。
ラグドールの見た目の特徴
白くてふわふわした長毛と、輝くブルーの瞳が印象的なラグドール。ふっくらとした頬やふさふさのしっぽなどが、優美さを感じさせます。ラグドールは猫種の中でも最大といわれるほど体が大きく、全体的に筋肉質でがっしりとした体つきが特徴です。
ラグドールの性格
心優しく、人懐っこい性格が多いラグドール。猫種名は英語で「ぬいぐるみ」を表す言葉からきており、穏やかで人に抱かれるのが大好きです。一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人や、スキンシップが好きな人が飼うのに向いているでしょう。
体が大きく体重もあるたくましい猫種ではありますが、じつは狩りには不向き。ほとんど興味を示さないのだそうです。
ラグドールの毛の特徴
ラグドールの毛色には、シール(こげ茶)、チョコレート、ブルー、ライラックなどがあります。規定されている毛柄が豊富で、以下のようなものが特徴に。
ラグドールは生まれた直後は全体的に白いですが、少しずつ遺伝子がもつ本来の毛色とパターンが現れてきます。毛質は全体的に柔らかくなめらかで、美しい毛が魅力的です。
長さがあるわりに毛はもつれにくく、抜け毛も少なめなので、長毛種ですがお手入れは比較的ラクだといわれています。
見た目や性格がよく似ているバーマンとラグドール。どちらともふわふわな毛並みが特徴的ですよね。
ぜひ、機会があれば見比べてみてください!
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『ラグドールの特徴と性格・飼い方・価格相場など|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校 高野八重子先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『バーマンの特徴と性格・飼い方・価格相場など|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校 高野八重子先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/宇都宮うたこ
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