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ハバナ・ブラウンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

ハバナ・ブラウン

ハバナ・ブラウン

英語名
Havana Brown
原産国
イギリス
公認団体
CFA・TICA
毛種
短毛種
  •  ハバナ その1
  •  ハバナ その2
  •  ハバナ その3
  •  ハバナ その4
  •  ハバナ その5
  •  ハバナ その6

高野 八重子 先生

イギリス原産のスリムな猫、ハバナ・ブラウン。細長い体と、チョコレートのような毛色が南国を彷彿とさせます。毛色が限定されているため、頭数が少ないことも希少性を高めています。そんなハバナ・ブラウンの特徴や性格、歴史について、ご紹介します。

ハバナ・ブラウンの特徴・性格・毛色

ハバナ・ブラウン
Nynke van Holten/gettyimages
サイアミーズ(シャム猫)から派生した、マホガニーの毛色が美しいハバナ・ブラウン。卵形で美しく光るグリーンの瞳もチャームポイントです。日本ではまだ珍しい猫種ですが、チョコレートのような体と、独特な存在感でイギリスとアメリカでは人気の高い猫種です。

ハバナ・ブラウンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

※このグラフは、『新しい猫の教科書』(高野八重子著、緑書房刊)の記述をもとに編集室で作成。これらはあくまで目安ですので、飼育環境や状況、個体により異なることがあります。

ハバナ・ブラウンの性格

「シャム猫」の血を引くハバナ・ブラウンは、「シャム猫」同様、人と触れ合うことが大好き。ひざなどに乗って、つねに飼い主さんの体温を感じていたい猫です。賢く、人の言葉が理解できるともいわれます。明るく活発で、愛情深いのも特徴。飼い主さんに注目を浴びたい傾向があるので、複数飼いには向かないかもしれません。

ハバナ・ブラウンの大きさと体型

顔は縦長で耳は大きく、特徴のある口元は細くなっていますが、ウィスカーパッド(ヒゲ袋)と、ウィスカーブレイク(頬とウィスカーパッドのあいだにあるくぼみ)が目立ち、全体的には四角く見える、ユニークな顔の形をしています。卵形の目は離れてつき、色は印象的なグリーン。体は筋肉質で、見た目より重量があり、バランスのとれた美しい体型をしています。

体重:2.8~5kg
ハバナ・ブラウン
Nynke van Holten/gettyimages

ハバナ・ブラウンの毛色の種類

ハバナ・ブラウンの特徴といえば、名前の由来にもなった毛色。濃い赤茶色でマホガニーと称されます。毛質は短くなめらかで、光沢があります。

ハバナ・ブラウンの心配な病気

個体数が少ないため特有の症例を挙げるのが困難ではありますが、他の猫種と同様、下部尿路疾患などよく見られる病気には気をつけたいところです。

ハバナ・ブラウンの価格相場(2024年)

ハバナは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護猫譲渡がおもな入手方法です。

ハバナ・ブラウンの飼い方

ポイント(1)コミュニケーションを多く取れる人向け

人と遊んだり、触れ合ったりすることが好きなので、自宅にいる時間が長く、コミュニケーションを多く取れる人に向いているでしょう。また、運動が大好きで簡単に高所に乗ってしまうので、日頃からこまめに家の物を片付けられる人は飼いやすいかもしれません。

ポイント(2)誤食につながるものは片付けて

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に薄明薄暮性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。

ハバナ・ブラウンは活動的ゆえに、留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。

ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるように注意しましょう。

ポイント(4)1日10分以上は遊んであげて

活発なハバナ・ブラウンは、遊ぶのが大好き。お気に入りのおもちゃを使うなどして、1日に最低でも10分以上は集中して遊んであげましょう。

また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。

ハバナ・ブラウンは運動量が多い猫種とはいえ、加齢で足腰が弱ってくることがあるので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。

ポイント(5)ブラッシングもコミュニケーション感覚で

ハバナ・ブラウンの被毛は短毛なので、ブラッシングはスムーズです。1日1回獣毛ブラシで毛並みをそろえてあげ、抜け毛のシーズンはラバーブラシで抜け毛をとってあげましょう。

乾燥する時期などは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを用いながらブラッシングするといいでしょう。ハバナ・ブラウンは飼い主さんとの触れ合いが好きなので、ブラッシングもコミュニケーション感覚で行うといいでしょう。

ハバナ・ブラウンに似た猫の種類

ハバナ・ブラウンの歴史や背景

ハバナ・ブラウン
slowmotiongli/gettyimages
19世紀の初期、シャム(現在のタイ)から英国に多数の「シャム猫」(ポイントカラーや全身に色のついた猫たち)が輸入されました。その中に毛色がチョコレート・ブラウンで目の色がグリーンの猫がいました。その猫が1950年代に「ハバナ・ブラウン」と名付けられ、広く知れ渡るようになったのです。

名前の由来は、最高級のハバナ産の葉巻の色に似ていたからといわれます。同時期、チョコレートポイントのサイアミーズと、チョコレートカラーの遺伝子を持ったブラックの短毛猫との交配から、美しいチョコレートブラウンのメスが誕生したのを機に、ハバナ・ブラウンの計画繁殖がスタートしました。

1956年にはアメリカに輸入され、さらなる繁殖と改良が重ねられ、イギリスのタイプとはまったく違う、ユニークな表情で頑丈な体型になりました。1964年にCFAに公認されています。CFAはハバナ・ブラウンの美しいコートカラーを保つため異種交配を認めていませんでしたが、近親交配による弊害で激減したため1998年から異種交配を認めています。
監修: 高野八重子先生ヤマザキ動物専門学校
参考:『猫の教科書』(緑書房)

写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
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