短毛種
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コラットの特徴と性格・価格相場|猫図鑑

コラット
- 英語名
- Korat
- 原産国
- タイ
- 公認団体
- CFA、TICA、FIFe、GCCF
- 毛種
- 短毛種
この記事の監修

高野 八重子 先生
タイ北東部のコラット高原の農家で古くから大切に飼われてきたコラット。独特のハート形の顔は“愛の表現”、銀色に輝く被毛は“硬貨の色”とされ、幸運を招く猫といわれています。そんなコラットの特徴や性格などをご紹介します。
コラットの魅力
光沢があるシルバー・ブルーの被毛と、宝石のペリドットのようにグリーンに輝く目、独特のハート型の顔をもつコラット。幸せと繁栄をもたらす猫として、タイで古くから大切に飼われてきました。比較的、毛が抜けにくく、室内飼育に適しています。また、ほかの猫に比べ、聴覚、視覚、嗅覚が優れているといわれています。

性格
コラットは、マイペースで自己主張が強い部分もありますが、社交性があり、遊び好きで、飼い主さんにはとても忠実です。大きな声で、家族に話しかけるようによく鳴きます。
大きさ

筋肉質で引き締まったしなやかな体は中ぐらいの太さで、やや短めの四肢をもっています。顔は丸型でもくさび型でもなく、独特のハート型をしています。
体重 |
2.8~6㎏ |
毛色の種類

コラットの毛色は、シルバー・ブルーのみ。毛質は光沢のある短いシングルコートで、体に密着しています。目はグリーンです。
迎え入れ方、価格相場
愛猫の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーから、保護猫などさまざまな方法があります。例えばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格 | 15万円~ |
寿命と心配な病気
比較的丈夫な猫種で、とくにかかりやすい病気はありません。一般的に猫がかかりやすい膀胱炎、尿結石、腎不全などに気をつけましょう。
コラットの飼い方
ポイント(1)猫といっしょに過ごす時間を作ってあげられる人向け
コラットは、飼い主さんのそばで過ごすことを好みます。また、活動的で、遊ぶことが大好きです。構ってもらえないとストレスをためることもあるので、一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人、楽しい遊びに付き合ってあげられる人などが向いているでしょう。
ポイント(2)誤食につながるものは片付けて
猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に薄明薄暮性の動物で、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。
また、猫タワーを設置したり、上っても大丈夫な場所を部屋に作ってあげたりするといいですね。
留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。コラットはとても賢く、観察力が優れていますから、猫が開けられない場所に片付けることを習慣にしましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。
ポイント(4)定期的にブラッシングを
コラットの被毛は、密に生えたシングルコートなので、お手入れは難しくありません。獣毛ブラシやラバーブラシで、やさしくマッサージをするようにブラッシングしてあげましょう。
まとめ
コラットは、タイ北東部のコラット高原で、幸せと繁栄をもたらす猫(シ・サワット)として古くから大切に飼われてきました。19世紀の終わり頃イギリスに輸入されましたが、当初は“ブルーのソリッドのサイアミーズ”と位置付けていたため新鮮味がなく、注目を集めませんでした。その後、1959年にアメリカに輸入され、1966年にCFAにより公認されました。
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監修:高野八重子先生(ヤマザキ動物専門学校)
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