みなさんは、『サイレントニャー』と呼ばれる猫の鳴き声をご存じですか?今回は、気になるサイレントニャーの正体や、生活の中でどんなときに見られやすいかなど、なんとも不思議なサイレントニャーのヒミツをご紹介します!
不思議な鳴き声『サイレントニャー』って?
サイレントニャーとは、その名のとおり“無音な鳴き声”。猫にとって鳴き声は、相手に気持ちを伝える手段のひとつです。しかし、たまに声を出さずに口だけを動かし、“鳴くフリ”をすることが。
その目的は、挨拶とアピール。無意識のうちにサイレントになったり、たまたまそれを見た飼い主さんが褒めてくれたことで、学習して繰り返したりすることもあります。
実は声を出している場合も!
口だけを動かすサイレントニャーですが、実は声を出している場合もあるんだとか。猫は高音の声を出すことができますが、人の耳ではすべてを聞きとることができません。特に大人は子どもよりも可聴域が狭いとされているため、子どもには聞こえる猫の鳴き声でも、大人には聞くことができず、結果サイレントニャーに見えるということもあります。
猫はみんな『サイレントニャー』をするの?
サイレントニャーという鳴き方は、すべての猫が行うわけではありません。甘えたい年ごろである子猫や、華奢な体格の猫のほうがしやすいといわれています。また、オスより控えめな性格の多いメスのほうが、見られる可能性は高いでしょう。ちなみに、サイレントニャーが見られやすいタイミングは、まだ喉の準備が整っていない、起きたばかりの時間が多いようです。
うちのコ、こんなときにしています!
サイレントニャーが見られる瞬間は、家庭によってさまざま。目が合ったときや、飼い主さんを見つけたとき、振り返ったときにする、なんておうちも。また、ゴハンやおやつがほしいときや、飼い主さんに「甘えさせてー!」とアピールしたいときに行うコも多いようです。
不思議で愛しい『サイレントニャー』
今回は、不思議でなんとも愛おしいサイレントニャーという鳴き声をご紹介しました。なお、猫はたまに声を出さない瞬間があるとはいえ、常に声を出さずに鳴く猫はほとんどいません。もしサイレントニャーばかりを続けている場合は、声が出せなくなっている場合も考えられますので、早めに獣医師へ相談をしてみましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年11月号『知ってる? ココロに響く「聞こえない鳴き声」サイレントニャー』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。