猫が好き
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新たな猫家族5~残念なイケメン猫 揺るぎなきセツSTYLE Vol.21~
新たな猫家族5
今回は前回に引き続き、4匹目と5匹目、アメとハレが増えた経緯(続編)を語ります。
『里親募集。猫の譲渡会場はこちら』
という文言に惹かれて会場にオカンと手をつないで入ったところまでが前回。
「猫の譲渡会」というものがあることを初めて知ったというレベルの初心者なので、内心恐々でしたが、そんなことよりも迷いまくって憔悴していた心を癒したいという願望が2人の足を進めさせました。
普通のビルの一室、薄い鉄の扉、ドキドキしながら入ればそこは…
猫パラダイスでした。
右を見ても左を見ても猫、猫、猫。
あ…ここに住もう…
全てを捨てる決意をした瞬間です。
隣を見ればオカンも現実逃避只中の瞳で、静かに微笑んでいました。
『猫ちゃんを探しに来られたんですか?』
ふいに優しげなお姉さんに声をかけられ、何と答えたらいいものかと、よもや切実に癒されにきましたと言うわけにもいかず、曖昧に言葉を濁したら、
『どうぞ、いろいろな猫ちゃんと触れ合ってみてくださいね。いい巡り合わせがありますよう』
慈愛の笑みを浮かべる天使のようなお姉さん。罪悪感が半端ない。母娘ともども堕天しかけました。
とはいえ、せっかく触っていいとのお許しをいただいたのです。これはぜひとも猫パラダイスを満喫せねば…!
どいつもこいつもかわいいな、おい!!!!!
右にフラフラ左にフラフラ、だらしない顔でなでなでする私。オカンとはぐれたことを気にもとめず自由行動をすること30分ほど。
そろそろ行くか…と、会場をぐるりと見渡してオカンを探すと、視界の端で椅子に座って書類に何か書いている彼女がいました。
何を書いて…?
『里親申込書』
おいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
続きます。
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