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大物女優の名前で呼ばれる猫、ししまる【渋ネコししまるさん】#3

心の準備が大切です。

ししまるを『きりん』と呼ぶようになってしばらく経ちました。
最後に『きりん』に会ってから、2か月くらいは間が空いたでしょうか。

ホームセンターに用事がなかったこともありますが、今思うと、『きりん』に会うと私の心が揺れてしまい、自然と足が遠のいていた気がします。

「会いたいのに会いたくない」という気持ちです。

あの頃の私たちは、まだ、『きりん』であるししまるを迎える心の準備ができていませんでした。
@Taco
@Taco
↑「いつでも迎えにきてニャ」
用事ができた私は、数か月ぶりにホームセンターへ行きました。
流石に『きりん』はどこかへ迎え入れてもらったに違いないと思いつつ、本当は会いたいという気持ちもありましたので、やっぱりペットショップへ足を運びました。

ケージを一つずつ眺めていきます。

・・・ですが、『きりん』は、いませんでした。

きっと素敵な家族に迎え入れられたのでしょう。
そういうほっとした気持ちもありましたが、本当は会いたかったという残念な気持ちが強かったと思います。

そんな落ち込んでいる私に、用事を終えた妻がやってきて言いました。

「あっちに『きりん』がいたよ!」

驚きとうれしさで駆け足になりました。
ししまるである『きりん』は、その日、特別に目立つように、店の中央に置かれた透明のケージに入っていたのです。そして『きりん』は、人の目が気になるような場所であるにもかかわらず、まったく気にせぬような表情で両手を前に伸ばし、すやすやと眠っていたのでした。
@Taco
@Taco
@Taco
@Taco
このポーズは、9年たった今も変わらずしています。
大人になった渋顔のししまるがこのポーズをして寝ていると、私はいつもこの透明のケージで寝ていた子猫のころのししまるを思い出します。
@Taco
@Taco
↑子猫のししまるも、このポーズで寝ていました。
結局その日の私たちは、中央のケージからいつもの寝床へ戻されるまで、ずっと『きりん』を見ていました。

今思うと、もうこの頃から、『きりん』という名のししまるが、私の心の一部になっていたのだと思います。

もちろん、9年たった渋顔のししまるをみても、変わらず私の心の一部なのでした。

今日の一枚 「ちらりっ」↓

@Taco
@Taco

登場人物の紹介

Taco(たこ)プロフィール

東京在住の漫画家・イラストレーター・キャラクタデザイナー。
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、韓国版も発売。今年は中国版とインドネシア版が出版予定。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
・Instagram
 Tacoのインスタ: @tacos_cat
 ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter@taco_emonemon
渋ネコししまるさん
"猫と家族になる"ということは覚悟がいることですよね。
Tacoさんの揺れる気持ちに、いろいろと考えさせられました。

「渋ネコししまるさん」は毎週土曜日配信です。
次回もお楽しみに~♪
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