ついに迎え入れを決意！いらっしゃい、わが家へ【渋ネコししまるさん】#4

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ししまると出会ってから3か月経った頃でしょうか。
『きりん』と呼んでいたししまるは、生後6か月になっていました。

私は相変わらず、『きりん』に会いに、ペットショップへ通っていました。

↑生後6か月ごろのししまる

これはちょうど家に迎え入れたころのししまるの写真です。
まだあどけなさが残る好奇心満々の顔をしています。

仕事の休憩と言いながら『きりん』に会いにペットショップへ行き、癒されすぎて仕事にならない日もしばしば。。。
しかし、『きりん』に心を奪われて何度も見にいっても、なかなか迎え入れる決心がつかない私。

さまざまな感情があったと思います。

命を預かること、一緒に暮らすこと、猫や犬などの動物と暮らす社会の現状など、責任を持てるかどうかの不安を考えれば、きりがありませんでした。

それでも、ししまるとの生活を想像すると、もういても経ってもいられない日々が続きました。

そして…ある日。私はししまるを迎え入れる決心をしました。

いったん迎え入れようと決心すると、先に誰かに迎え入れられてしまわないか不安になり、ペットショップに電話をいれてから駆け足でししまるの元へ向かいました。

そしてその日初めて、私たちはししまるに触れ、ししまるを胸に抱きました。
それまでは、何度会いに来ても迷ってばかりの薄曇りの日々でしたが、今では私たちの心は、雲一つない青空が広がっているようでした。

ししまるは、軽くてふわふわであたたかく、とても壊れそうなのに力強い子猫でした。
そして手足が大きく、ふかふかでした。
ししまるは、抱きしめてものんびりしていて、将来大物になると笑いながら話をした気がします。

そして、ペットショップを出てすぐのことです。
今まで静かだったししまるが、突然にゃーにゃーと鳴き始め…

こうして不安いっぱいのししまると私たちは、共同生活をスタートさせたのでした。

今日の一枚「暑苦しいのはきらいだニャ」↓

登場人物の紹介

Taco（たこ）プロフィール

東京在住の漫画家・イラストレーター・キャラクタデザイナー。
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」（徳間書店）など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、韓国版も発売。今年は中国版とインドネシア版が出版予定。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
・Instagram
　Tacoのインスタ： @tacos_cat
　ししまるのインスタ： @emonemon
・Twitter：@taco_emonemon