愛猫をなでているときや、お手入れ中にいきなり「かぷっ」と甘噛み……そんな経験がある飼い主さんも多いはず。なかには突然の甘噛みで理由がよくわからないケースもありますよね?
そこで、甘噛みするときに猫は何を思っているのか、甘噛みに隠された気持ちを解説します!
「甘えたい♡」の愛情表現
子猫が母猫に甘えるときに、愛情表現として甘噛みするそう。甘えたいとき以外にも、遊んでほしいときなどに親猫や兄弟猫に甘噛みすることは珍しくないといいます。親猫や兄弟猫と同じような気持ちで、飼い主さんにも甘噛みすることが。
飼い主さんになでられて気持ちがよくなり、お返しとして甘噛みすることもあるようです。
過度なスキンシップに不満
飼い主さんに触られて、最初は気持ちよさそうだったのに、突然甘噛みされた……。このときの甘噛みは、飼い主さんとのスキンシップに不満があるというサインです。
触れた部位が猫の苦手な箇所だったり、触っている時間がちょっと長かったり、なでる力が強すぎたりといった理由が考えられます。スキンシップは機嫌を損ねない程度にしておきましょう。
お手入れ「もうやめて」
耳掃除や爪切り、歯磨きなどのお手入れ中の甘噛みは、「もうやめて!」のサインです。猫は束縛されるのが苦手。爪切りは1日1本にするなど、一度に全部終わらせようとはせず、1回ごとのお手入れ時間を短くするとよいでしょう。
お手入れ中に身をよじらせたり、体がこわばったりするのも嫌がっているサイン。無理強いせず、離してあげてくださいね!
獲物に見えて……不意打ち!?
猫とすれ違っただけなのにいきなり甘噛みされた……そんな経験はありませんか?この場合、飼い主さんの素早い動きが獲物に見えた可能性があります。
猫の獲物といえば、ネズミやヘビなど動きが素早い動物が多いですよね。そのため、猫は素早く動くものを見ると、突如狩りモードに入ってしまうことがあるそうです。
オス猫の甘噛み「ネックグリップ」
ネックグリップは、オス猫特有の甘噛みです。交尾のときにオス猫がメス猫の首を軽く噛んで動きを止める行動をネックグリップといいます。
去勢したオス猫でも、飼い主さんと遊んで気持ちが高まったときなどに、同じような意味合いで甘噛みしてしまうことがあるようです。
甘噛みという1つのしぐさのなかにも、「甘えたい」「やめて」「獲物と勘違い」など、猫のさまざまな気持ちが隠されています。甘噛みする理由を見てみると、その行動は自由が好きな猫そのものという印象を受けました。
愛猫に甘噛みされたときは、愛猫が嫌がることをしていないかなど、一度自身の行動を振り返ってみましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫が甘噛みするのには理由がある?甘噛みの意味やしつけ方』(監修:獣医循環器学会認定医 佐藤貴紀先生)
文/Yumi
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。