くるんと反り返った耳が愛猫化を虜にするアメリカンカール。見た目のかわいさから、飼いたいと思っているかたもいるのではないでしょうか。でも、実際に飼う前には、その猫の性質を理解することが大切です。そこで今回は、アメリカンカールのルーツや性格、体の特徴を紹介します。
アメリカンカールのルーツ
アメリカンカールの起源は、黒猫のシュラミスといわれています。シュラミスは長毛でしたが、アメリカンカールは基本的にミックスとの交配で繁殖するため、短毛の猫が生まれることも。
では、アメリカンカールの特徴ともいえるくるんと反り返った耳は、どうやって受け継がれているのでしょうか。
カールした耳の秘密
アメリカンカールの耳には、3分の1まで軟骨があり、残りの3分の2が後ろに反り返っているのだそう。生まれた直後はみんなまっすぐな耳をしているのですが、3~10日で後ろにカールし始め、4カ月もするとりっぱな反り返った耳が確立されるのです。
この耳の反り返りは優性遺伝であることがわかっていますが、50%の確率でストレートイアー(カールしない耳)が生まれてくることも。まっすぐな耳をしたアメリカンカールがいても、珍しくはないのです。
誰とでも仲良くなれる性格
アメリカンカールはミックスとの交配で生まれるため、性格は多種多様とされていますが、落ち着いて利発的な性格をしている猫が多い傾向にあります。元気で茶目っ気がある性格をしているので、子供や来客などの、猫を苦手とする人でも仲良くなってくれるでしょう。
運動や遊びが大好き
筋肉質な体をしているので、アメリカンカールは運動や遊びが大好きです。そのため飼うとなったら、猫タワーなどを配置して、存分に動き回れる環境が必要になるでしょう。
活発な性格ゆえに、留守番中に、入っていけない場所に入ってイタズラしてしまうことも。「留守番中の居場所に制限を設ける」「誤飲しそうな物を片付ける」などの対策も欠かせないでしょう。
迎え入れた猫が長毛だったら、毛玉ケアも忘れずに
アメリカンカールはやわらかい下毛が少ない毛質をしているので、もつれにくく、ブラッシングが簡単です。とはいえ、長毛猫は短毛猫に比べて毛を飲み込んで吐きやすくなるので、長毛の猫を迎え入れたら、ブラシとコームで念入りにお手入れをしてあげたいです。一緒に毛玉対策フードなどを与てもいいでしょう。
活発で社交的なアメリカンカールを知って、一緒に暮らしたくなったかたも多いのではないでしょうか。もし猫を迎え入れることになったら、最期までしっかりとかわいがってあげてくださいね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『アメリカンカールの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。