短毛種・長毛種
UP DATE
アメリカンカールの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

アメリカン・カール
- 英語名
- American Curl
- 原産国
- アメリカ
- 公認団体
- CFA ・ TICA ・ FIFe
- 毛種
- 短毛種・長毛種

高野 八重子 先生
アメリカンカールの特徴・性格・毛色
アメリカンカールの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
アメリカンカールの性格
また、元気でちゃめっ気もあるため、子どもや来客など、一般的に猫を苦手とする相手とでも、比較的スムーズに仲よくなるでしょう。
筋肉質な体でもあるため運動や遊びが大好きなので、毎日充分に遊んであげたいですね。猫タワーなども設置して、動き回れる環境を作れるとさらにいいでしょう。
アメリカンカールの大きさと体型
アメリカンカールの耳は、生まれたときは皆まっすぐな状態で、生後3~10日もすると、うしろにカールし始め、生後4カ月頃には反り耳が確立されます。
キャットショーにおいては、反り返った両耳の先端が、後頭部の中央を指す耳が美しいとされています。
体全体は、筋肉質なセミフォーリンですから太り過ぎには注意しましょう。頭部は丸みを帯びたくさび形(「V」に近い形で辺が閉じた三角形)です。目は大きなクルミ形。しっぽは体と釣り合って長い傾向にあります。
体重:2.6~6kg
アメリカンカールの毛色の種類
アメリカンカールの心配な病気
・ 曲がった耳を無理に伸ばすことで傷ついてしまう「軟骨の損傷」
・網膜が変性・萎縮してしまい、正常な機能を果たさなくなる「進行性網膜萎縮」
アメリカンカールの価格相場(2024年)
価格 | 27万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。
アメリカンカールの飼い方
ポイント(1)子どもがいる家でも飼いやすい
ポイント(2)安心して寝られるスペースを
アメリカンカールは活動的ゆえに、留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。
アメリカンカールは、長毛も生まれます。長毛の猫は、短毛に比べて毛をたくさん飲み込み、毛玉を吐きやすい傾向に。その対策として、「毛玉対策用」などのフードを与えてもいいでしょう。
ポイント(4)立体的に動けるような遊びを
また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。
運動好きとはいえ、加齢で足腰が弱ってくることがあるので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。
ポイント(5)ブラッシングは意外と簡単
被毛は、やわらかい下毛が少なく、もつれにくい毛質なので、ブラッシングが簡単です。短毛の場合は獣毛ブラシでブラッシングを。短毛の猫と違って毛が絡みやすく毛玉もできやすい長毛は、まずピンブラシで全身の毛のもつれをほぐしてあげます。その後、コームで丁寧に毛をとかしてあげてください。
乾燥する時期などは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを用いながらブラッシングするといいでしょう。また、猫は水が苦手とされていますが、毛の美しさや猫の健康を保つためにも長毛の場合はとくに、シャンプーを定期的にするといいでしょう。
アメリカンカールに似た猫の種類
アメリカンカールに関連する記事
アメリカンカールの飼い主さんのQ&A
アメリカンカールのかわいい画像や動画の記事
アメリカンカールの歴史や背景
発見者であるルガ夫妻は、その不思議な耳の形にとても興味を持ち、シュラミスを飼うことにしました。そしてその年の冬、シュラミスは4匹の子どもを産み、うち2匹は同じく耳がうしろにカールしていたことから、反り返った耳は顕性遺伝であることが発覚。カリフォルニアで開催されたキャットショーで紹介されたシュラミスは、大きな注目を浴びました。
そして1983年、本格的な繁殖が始まると、次第にアメリカンカールが確立され、1985年にTICAで公認され、1993年にはCFAで公認されその血統が世界的に認められました。発見から血統の認知まで約12年。これは、純血種の中でもとても早い”出世”といえます。
参考:『猫の教科書』(緑書房)
写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
UP DATE