「箱入り娘(息子)」というニャン語をご存じでしょうか。猫が箱に入るようすをあらわすニャン語の認知度を、ツイッターで調査しました。果たして何割の人が、その姿を想像できるのでしょう。かわいい箱入り写真を添えて、アンケートの結果と猫が箱に入る理由を紹介します。
「箱入り娘(息子)」の認知度を調査しました!
いぬのきもち・ねこのきもち公式アカウントが、ツイッターで「『箱入り娘(息子)』の意味、知っていますか?」とアンケートをとったところ、146人のかたから回答をいただきました。アンケート結果によると、82.9%のかたがニャン語の意味を知っていたようです。猫が箱に入る姿は頻繁に見かけるので、猫好きのあいだで「箱入り娘(息子)」という言葉が定着しているのかもしれません。
しかし、なぜ猫は狭い空間に入りたがるのでしょうか。
野生時代に過ごしていた穴蔵に似ているから
単独行動する猫にとって、穴蔵は敵に襲われる心配が少ない完璧な場所。周囲が壁で囲われているので、外敵から自分の身を守りやすいのです。
そんな野生時代の名残で、飼い猫になった今も、穴蔵のような箱があると入りたくなるのでしょう。
体を隠しきれないサイズの箱に入ることがあるのは、なぜ?
猫の視力は、人の10分の1程度です。そのため、箱の大きさをハッキリとは認識していません。まれに体が隠れないほど浅い箱に入ってしまうことがありますが、それは、ぼんやりとした視界で穴を認識していることが原因でしょう。
頭を箱のフチに乗せているのは、なぜ?
猫の頭は体の割に大きくて重たいので、頭を乗せているとラクなのでしょう。また、頭を固定することで周囲を見渡しやすくなるメリットも。ラクに周囲を警戒できる姿勢なので、猫は箱のフチに頭を乗せてしまうのでしょう。
箱の中で丸まって寝ると、窮屈じゃないの?
くるんと丸まる姿勢は、背骨が大きくカーブして首元の筋肉が伸びるため、背骨のストレッチになります。窮屈に感じるどころか、猫にとってはむしろ気持ちがいい姿勢なのです。
そんな気持ちいいストレッチをしながら箱の側面に密着できるので、猫は安心して心地よく眠れているはずです。
みんなの「箱入り娘(息子)」たち!
箱に入ることで安心感を得た猫たちは、ときにカメラに向かってかわいい表情をみせてくれます。ねこのきもち投稿写真ギャラリーに投稿されたお写真から、かわいい「箱入り娘(息子)」たちを紹介します。
2匹そろってこんにちは
ダンボールが大好きな猫たち。2匹そろって、こんにちは。
シンクロする猫
それぞれ別の箱に入っているのに、同じ寝姿。見事にシンクロしています。
上を見上げてかわいい表情
箱の中からかわいい顔が。箱のサイズがピッタリで、喜んでいるのでしょうか。
入ったのはいいけど……
ダンボールに入ったのはいいけど、出られなくなってしまったそう。猫あるあるかもしれません。
自信満々に見えるけれど……
ちょっと箱が小さ過ぎたみたいです。少し無理があったかな!?
猫たちは狭い箱に入ることで、安心してくつろいでいたのです。これからも「箱入り娘(息子)」たちのかわいい姿を見守っていきたいですね。
参考/「ねこのきもち」2016年10月号『ピタッスポッ 音が聞こえてきそうなほど!!ただいま猫、密着中です♡』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
参照/Twitter
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。