猫が前足を立てて上体を起こしている姿勢。まるで人が正座しているように見えなくも無いことから、通称「猫の正座」と呼ばれることも。
この「猫の正座」について、Twitterアンケートで認知度を調査しました。
その結果と、この姿勢のときに猫は何を期待しているのか、かわいい写真と共にご紹介します。
Twitterで調査!「猫の正座」の認知度
いぬ・ねこのきもち公式アカウントは、2021年5月にTwitterで「『猫の正座』は何か知っていますか?」という質問を行いました。その結果、152人から回答が。果たして何割の人が、このにゃん語の意味を知っていたのでしょうか。
アンケートの結果はこちら!
アンケートに回答してくれた人のうち、52.6%の人から「知っています!」という回答が。しかし、約半数の人は、このにゃん語を知らなかったのです。
意外と認知度が低い「猫の正座」ですが、それほど目撃する機会がないしぐさなのでしょうか。猫がどんなときにこのしぐさをするのか、その状況をみてみましょう。
「猫の正座」をするのは、どんなとき?
「いいことあるかにゃ?」と期待するとき
この姿勢は、猫が「いいことあるかにゃ?」と何かを期待しているときにする姿勢です。前足を張って背筋を伸ばす姿勢は猫にとって少し疲れる姿勢ですが、このとき警戒心はありません。目線を高くして周囲に注意を向けながら、「ゴハンがもらえる」「遊んでもらえる」など、いいことが起きるのを期待しているのでしょう。
動く準備があるときは、片足をあける
この姿勢のまま片方の足を上げていたら、いつでも動けるように構えています。正座の状態から逃げる、はたくなどのアクションを起こそうとすると、片足があがってしまうのです。
プチ緊張状態のときは、しっぽを体に巻き付ける
しっぽを自分の体に巻き付けることで、無防備に置いたしっぽを踏まれないよう位置を確認しています。鼓動が早くなるほどドキドキしていませんが、やや緊張感を感じているでしょう。
猫がこのしぐさになる理由をみてみると、「猫の正座」は珍しい姿勢ではないことがわかります。では、なぜにゃん語の認知度は低いのでしょうか。実は、「猫の正座」には、似たポーズが複数存在しているのです。
こんなポーズも正座っぽい!
香箱座り!
正座と聞くと、両前足を折りたたんで座る「香箱座り」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今回「香箱座り」を披露してくれているのは、@snowvenusさんの愛猫です。かしこまった座り姿勢は、「猫の正座」より正座っぽいかもしれません。
前足が伸びているけど……
@hifukibouurさんの愛猫は、段差のある場所でこの姿勢に。とってもかわいいけれど、前足を置いた床が低すぎて、何だか違う姿勢になっているみたい。
「猫の正座」といえば、やっぱりこれ!
@snowvenusさんの愛猫は、段ボールの上でこの姿勢に。この姿勢こそ、まさに「猫の正座」なのです。
猫には正座を連想させるポーズがたくさんあるから、「猫の正座」と聞いて、1つの姿勢を思い浮かべにくいのかもしれません。猫が前足を立てて、上体を起こす姿勢で座っていたら、「猫の正座」と呼んでその名を定着させていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2019年4月号『どうしてするの?どんな気持ち?We Love ニャンポーズ』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
参照/Twitter
文/こさきはな
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。