近年、よく耳にするようになった「セカンドオピニオン」。人だけでなく、最近では猫のセカンドオピニオンも浸透してきているようです。今回は、そもそもセカンドオピニオンとは何なのか、受けるタイミングはいつなのかなど、セカンドオピニオンについて気になるポイントを解説します。
セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、治療中の病気についてかかりつけ医以外の医療機関を受診し、意見を求めることです。
獣医師によって治療に対する見解は異なりますし、難しい病気になればなるほど、治療方針の選択肢も多くなります。そのため、かかりつけ医以外の獣医師から話を聞くことは、納得のいく治療につながると考えられているのです。
セカンドオピニオンを受けるタイミング
セカンドオピニオンは気軽に受けてもかまいませんが、強いていうのなら、「今受けている治療を続けていて本当にいいのか」と悩んだとき。
がんなどの治療方法が複数ある病気になったときや、現在受けている治療を続けても病状が改善しないときなどに、セカンドオピニオンを検討する飼い主さんが多いようです。
セカンドオピニオンを受けると決めたら
実際にセカンドオピニオンを受けることを決めた場合、考えておきたいポイントをご紹介します。
かかりつけ医に相談するべき?
かかりつけ医に「セカンドオピニオンを受けたい」と打ち明けるのは、気まずいかもしれません。しかし、かかりつけ医に相談すれば、今までの検査結果や治療方針などをセカンドオピニオン先と共有ができるため、余計な検査が不要になるうえ、より正確な診断結果につながります。
また、セカンドオピニオンが当たり前になっているこの時代に、セカンドオピニオンを露骨に嫌がるような獣医師は、あまり信頼の置ける獣医師だとはいえません。かかりつけ医の見極めにもなるため、セカンドオピニオンを受けたい場合は遠慮せず相談しましょう。
どんな獣医師にお願いすればいいの?
セカンドオピニオンをお願いするならば、治療中の病気を専門に扱っている獣医師にお願いするのがベスト。その病気に対して専門知識をもつ獣医師なら、症例も多く知っているはずなので、よりよい治療法を提示してくれる可能性があります。
専門医は自力で探す方法もありますが、かかりつけ医から紹介してもらうのがおすすめ。そういった意味でも、セカンドオピニオンを受ける際はかかりつけ医に相談してみましょう。
獣医師によって見解が分かれたら?
かかりつけ医とセカンドオピニオンで、それぞれ見解が分かれた場合は、飼い主さんが納得できる治療法を選ぶのが一番です。それでも迷ってしまうのなら、サードオピニオンを検討してもいいでしょう。
猫でも一般的になってきている、セカンドオピニオン。愛猫の治療方針に疑問をもったのなら、セカンドオピニオンを考えてみてもいいかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『気になるセカンドオピニオンについても 愛猫をがんから守りたい!』(監修:池尻大橋ペットクリニック院長 日本獣医がん学会獣医腫瘍科Ⅰ・Ⅱ種認定医 遠藤美紀先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。