「犬と違い、猫は懐かない」というのは間違いかもしれません。猫だって親身にお世話をしてくれる飼い主さんに対しては、信頼と深い愛情を感じています。どんなときに、どんなしぐさでその愛情を表現してくれているのか、詳しく見てみましょう。
猫は四六時中飼い主さんに愛情を伝えている
猫はもともと単独で行動する動物なので、人に対して強い警戒心を持つ傾向がありますが、飼い主さんだけは特別です。毎日お世話をしてくれる飼い主さんを母猫のように慕い、親愛の情を込めたしぐさでその気持ちを伝えています。日常のしぐさにどんな愛情が込められているのか、代表的なしぐさを見てみましょう。
どんな風に?猫が愛情を伝える11のしぐさ
1.スリスリする
猫はさまざまなシチュエーションでニオイを使います。スリスリしながら自分のニオイをつけることで、「ここにいるよ」とアピールしています。
2.ニャーニャー鳴く
鳴くしぐさは、感情の高まりや欲求を伝えています。飼い主さんを信頼しているからこそ、自分のして欲しいことや気持ちを伝えてくるのでしょう。
3.膝や肩にのる
身を預けて密着するこのしぐさは、警戒心を解いて信頼する人にしか見せないしぐさです。猫がのってきたら、それだけでも愛情を表現しているといえるでしょう。
4.手などをなめる
猫が他者をなめるのは、母猫や子猫などの信頼関係がある相手だけ。なめてくるのは親愛の気持ちがある証拠で、ニオイの交換をして信頼を築こうとしてくれているのでしょう。
5.ジーっと見つめる
猫同士が見つめあうのは敵意をあらわしますが、猫が人に対して視線を送るのは何かをして欲しいときが多いです。期待や愛情の気持ちを込めて、好きな人へ意思表示をしているのでしょう。
6.鼻チューする
鼻チューは猫の挨拶ですが、顔を接近するため気を許した猫同士でしか行いません。もし猫が鼻チューをしてきたら、信頼の気持ちを表現してくれているのでしょう。
7.お腹をだす
お腹は猫にとっての急所です。そんなお腹を見せながら寝転がっていたら、心を許してくれている証拠でしょう。猫が人に対してお腹を見せるときは、甘える気持ちが強いです。
8.フミフミする
母猫のお乳を押し出すように両前足を交互にふむしぐさは、猫が甘えたい人に対してするしぐさ。もし猫がこのしぐさをしてきたら、子猫気分で飼い主さんに甘えているのでしょう。
9.のどをゴロゴロ鳴らす
音の正体や仕組みは明らかになっていませんが、この音は猫が安心できる相手と一緒にいるときに出す音です。猫が目の前でのどを鳴らしているならば、飼い主さんの存在が癒しになっているのでしょう。
10.爪をとぎながら見つめてくる
猫が爪をとぐのは、遊びの準備をするときです。もし猫が爪をとぎながら見つめてきたら、飼い主さんと遊びたいと思っているのでしょう。
11.あとを付いて来る
猫が飼い主さんのあとを追いかけるのは、行動を把握しておきたい気持ちから。甘えん坊な性格をしている猫によく見られます。かまってもらえるタイミングを探っているのでしょう。
愛情を受け取ったらお返しも忘れずに!
猫からの愛情表現を受け取ったら、自分も同じ気持ちであることを伝えてあげましょう。優しく声をかけたり、顔まわりをなでてあげたり、好きなおもちゃであそんであげたり、少量のおやつをあげたりすると気持ちが伝わります。
飼い主さんが気持ちを返しをしてくれると、猫もきっと嬉しいはず。お互いに愛情を伝えあって、絆を深めていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『愛情表現のしぐさが丸わかり 毎日は猫からのNyamore(ニャモーレ)に溢れてる!』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。