日に日に寒さが厳しくなるこれからの季節は、猫の運動量や水を飲む量が減るため、便秘になりやすい時期です。そこで今回は、猫の便秘を予防・軽減するための生活習慣について解説。毎日のお世話で気を付けたい4つのポイントをご紹介します。
水分をとらせる工夫をする
猫はもともと飲水量が少ない動物ですが、必要な水分がとれていないと、便秘や泌尿器の病気になるリスクが高まります。ふだんから愛猫の飲水量をしっかり観察して、充分な水分補給ができているかチェックしましょう。
愛猫の飲水量が少ないようなら、水入れを増やす、水を交換する回数を増やす、水分量の多いフードやおやつを与えるなど、水分をとらせる工夫を。ウエットフードの空き缶にぬるま湯を入れてかき混ぜ、風味をつけたものを水入れに注いで与えるのもおすすめです。
愛猫の便秘に合ったフードを選ぶ
猫の便秘にはさまざまなタイプがあり、症状の改善には愛猫に合ったフードを正しく選ぶことが大切です。便秘の猫向けのフードにも、水に溶ける可溶性繊維(かようせいせんい)が豊富なもの、水に溶けない不溶性繊維(ふようせいせんい)が豊富なものなど、さまざまな種類がありますので、愛猫が便秘がちな場合は、今のフードが合っているか一度獣医師に相談するとよいでしょう。
猫トイレの環境を整える
トイレが汚れている、容器やトイレ砂が好みでない、人が近くにいて落ち着かない……などの理由で、猫はウンチを我慢することがあります。我慢することが続くと、やがて便意を感じなくなり、便秘につながるリスクが。トイレをこまめに掃除する、容器やトイレ砂、場所を見直すなど、愛猫がいつでも気持ちよく排泄できるようトイレの環境を整えてあげましょう。
毎日、適度に運動させる
体を動かす機会が減るとウンチを押し出す腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなります。愛猫があまり動かないタイプの場合は、じゃらしおもちゃなどを使って飼い主さんから遊びに誘い、体を動かす機会をつくりましょう。1日5分でもいいので適度な運動を毎日の習慣にすることが、便秘対策に効果的です。
猫の便秘には、日ごろの生活習慣が大きく影響します。ぜひ、この機会に日々のお世話を見直して、愛猫を便秘から守ってあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年2月号『病気につながることもあるから見過ごさないで!ウンチが出ていても便秘かもしれません』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。