猫たちは眠っている間にいろんなポーズを見せてくれます。朝一番に目にする猫の寝姿で、しぐさのレア度からその日の運勢を占ってみませんか?
哺乳動物学者 今泉忠明先生に教えていただいた猫のしぐさのレア度について、
大吉・中吉・小吉の3段階に分けて、開運猫みくじを発表します。
滅多に見れない激レア!大吉のポーズ
片方の前足で手招きする“招き猫”ポーズ
写真のように片方の前足をあげて手招きする“招き猫”ポーズは、日本人には馴染み深いですが、じつは本物の猫には珍しいポーズです。猫が仰向けで寝る場合は前足が左右対称になることが多いため、片方の前足だけ顔の横に置いて手招きするようなポーズはあまり見られません。
招き猫は右前足をあげていたら金運を招き、左前足をあげていたら人を招くといわれていますよね。人の赤ちゃんが見せるような愛くるしさがあり、かつ珍しいポーズなので、この寝姿が見られたら大吉といえるでしょう!
そこそこレアな中吉のポーズ
両前足で頭を抱える“苦悩”ポーズ
写真のように両前足で頭を抱える姿が、“苦悩”ポーズです。これは光がまぶしくて前足で遮るときにするしぐさ。暗闇の中で狩りができる猫の目は、わずかな光でもとらえることができるため、まぶしさに敏感です。そのため、目を閉じているときも、前足で頭を抱えるように目を覆うことがあるのです。
このポーズは片方の前足でやることが多いので、両前足を使って頭を抱えていたら、そこそこレアな中吉でしょう。
両前足をあげた“バンザイ”ポーズ
仰向けに寝転がり、両前足を頭の上まで伸ばす格好が、“バンザイ”ポーズです。猫がお腹を見せて寝転がっているのは、脱力しきって寝ている状態。急所ともいえるお腹が丸出しになるポーズなので、警戒心が強い猫はやらないでしょう。
両前足を頭上まで伸ばしている分レア度が高まるので、このポーズが見られたら中吉です。
敷物などに顔をつけた“ごめん寝”ポーズ
猫は横向きで眠るのが一般的ですが、まれに顔を下にすることを好む猫もいます。一見、寝苦しそうな姿勢ですが、床に頭をつけることで首のストレッチをしているという説も。猫があまりしない寝姿勢なので、このポーズが見られたら中吉といえるでしょう!
頻繁に目にする小吉のポーズ
両前足をクネッと曲げた“おばけ”ポーズ
写真のように胸の前で両前足をクネッと曲げた格好が、“おばけ”ポーズです。このポーズは中吉で紹介した“バンザイ”ポーズと同様に、猫が脱力しているときに見られます。
猫は人でいう手首の動きが柔軟なため、前足が胸元近くでクネッと曲がるのは自然なこと。頻繁に見られるポーズなので小吉です。
丸くなる“アンモニャイト”ポーズ
アンモナイトの化石のように丸くなるしぐさが、“アンモニャイト”ポーズです。寒い季節になると、体表面から熱が奪われて体が冷えないよう、猫は丸くなって眠ります。
とても可愛いポーズなのですが、体温をキープする格好なので冬の間はこのポーズになる猫が多く、レア度はイマイチです。
上半身と下半身の向きが違う“ねじり寝”ポーズ
上半身と下半身が違う向きになった格好が、“ねじり寝”ポーズです。寝返りを打ったときに上半身と下半身が違う向きになり、そのまま寝ている状態です。
若い猫ほど体が柔らかいので、このポーズを見る機会が多いでしょう。体をねじりながら眠る猫は比較的多いので、小吉です。
柔軟性に富んだ猫は、毎日いろんな寝姿を披露してくれます。朝イチに見かけた寝姿がここで紹介したポーズ以外だった場合には、日を改めてもう一度挑戦してください。
お話しを伺った先生/哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物学研究所所長 今泉忠明先生
参考/「ねこのきもち」2017年1月号『愛猫が見せたポーズ・表情の“レア度”で占う 新春猫みくじ』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。