愛猫には、どんな人とも仲よくできるフレンドリーなコに育ってほしいですよね。猫を人好きに育てるには、子猫のうちから人なれさせておくことが大切です。今回は、子猫を人好きにするスキンシップ方法について、獣医師の本池俊仁先生にお話を伺いました。
子猫期は「人好き猫」を育てる重要な時期
子猫は成猫に比べて順応性が高く、経験したことになれやすい傾向があります。そのため、子猫期は人好きにするうえで、もっとも重要な時期といわれています。触られることに抵抗の少ない子猫のうちに効果的なスキンシップを実践して、フレンドリーな性格を育みましょう。
「人好き猫」を育てる4つのスキンシップ術
①多くの人に会う機会をつくる
子猫は9週齢頃までに人やほかの猫、動物と楽しく触れ合うことで、フレンドリーな性格になりやすいといわれています。子猫が怖がらないようであれば、知人を家に招いたり、子猫をキャリーケースに入れて外出したりして、いろいろな人になれさせてあげましょう。
②顔周りを歯ブラシでブラッシング
歯ブラシは猫の舌のザラザラ感と似ています。そのため、歯ブラシでブラッシングをされると、子猫は母猫になめられているように錯覚し、うっとり気分に。
毛のやわらかい小さめの歯ブラシを使って、猫同士がよくなめる顔周りを、やさしくブラッシングしてあげると効果的です。
③全身を触られることにならす
人と猫も触れ合うことで絆が強まります。また、体を触ることは健康チェックの面でも重要です。子猫の顔周りを触りながら、お腹もなでるなどして、全身を触られることにならしましょう。
④足先を軽く握って爪を出す練習をする
爪切りを怖がる猫が、爪切りをする人を嫌うことがあります。そうならないために、子猫のうちから爪を切られる感覚にならしておくことも重要です。子猫がリラックスしているときに、前足と後ろ足の先をやさしく握り、肉球を軽く押して爪を出す練習をしておきましょう。
要注意!やりがちだけど実はNGなスキンシップ
子猫に実践したいスキンシップとあわせて、やりがちだけど実は逆効果の「NGスキンシップ」にも触れておきます。うっかりNGな接し方をしていないか、見直してみましょう。
人の手を使って遊ばせる
手を使って遊ばせていると、人の手が攻撃の対象になり、噛みグセにつながることが。人の手を子猫のおもちゃにするのはやめましょう。
嫌がられても抱っこする
抱っこは本来、猫にとっては不自然な体勢です。嫌がる猫に無理強いするのはやめましょう。
性格をつくる子猫期だからこそ、人との触れ合いはとても大切です。子猫が人を好きになるような経験を積ませてあげて、フレンドリーな猫に育てたいですね。
お話を伺った先生/本池俊仁先生(獣医師 清澄白河アニマルクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2017年10月号『3人のプロが教えてくれたとっておきのコツ タイプ別 人好き猫の育み方』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。