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猫に「イチゴ」を与える際に注意したいこと 過剰摂取はリスクも|獣医師解説
今が旬のイチゴ。「愛猫に少しおすそ分けしたいな」と思う人もいるかもしれませんが、猫にイチゴを与えても問題ないのでしょうか?
この記事では、猫にイチゴを与える際の注意点について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
猫にイチゴを与えても大丈夫?
——猫にイチゴを与えても問題ないのでしょうか?
白山先生:
「猫にイチゴを与えることは、基本的には問題はありません。ただし、平均的な体重の成猫に与える適量としては、通常のサイズのイチゴの半分程度に留めるようにしてください。
与える際には、イチゴをドライフード程度のサイズに細かくしてから与えるようにしましょう」
猫がイチゴを食べたら、どのような栄養が得られる?
——猫がイチゴを食べると、どのような栄養が得られるのでしょうか?
白山先生:
「イチゴの90%は水分ですが、食物繊維やビタミンC、カリウム、抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富に含まれています」
猫がイチゴを過剰摂取すると、どのような影響が見られる?
——猫に与えるイチゴの量は「通常のサイズのイチゴの半分程度」が目安とのことですが、もしイチゴを過剰摂取してしまった場合、どのようなリスクがありますか?
白山先生:
「イチゴには糖質が多く含まれるため、過剰摂取した場合には肥満のリスクがあります。また、食物繊維も過剰に摂りすぎると下痢や便秘につながってしまうことも。まれに、高カリウム血症になってしまうこともあるので、注意が必要です。
猫にイチゴを与える際は、必ず適量を守りましょう」
イチゴを与えないほうがいい猫もいるの?
——イチゴを与えないほうがいい猫もいるのでしょうか?
白山先生:
「たとえばですが…
などの場合は、イチゴを与えないほうがよいでしょう。どうしても欲しがるという場合には、必ず主治医に相談するようにしてください。
また、イチゴを食べ慣れていない猫に与える場合も、嘔吐や下痢をしてしまう可能性があります。イチゴを初めて与える場合は、猫の様子を見ながら慎重に与えるようにしましょう。
イチゴを特に好まない猫の場合には、無理に食べさせる必要はありません」
猫にイチゴを与える際は、注意が必要なケースもあるようです。飼い主さんはしっかりと理解しておきましょうね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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