多頭飼いしていると、猫どうしが取っ組み合いなどのケンカをすることもあるでしょう。エスカレートしそうな場合は、間に入って止めるべきか悩みますよね。そこで今回は、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、猫がケンカしている場合の対処法を教えてもらいました。
威嚇行為のないケンカは基本放置でOK
ケンカをしているのが相性の悪くない猫どうしで、うなるなどの威嚇行為がない場合は、基本的に放置していてOK。この場合は、コミュニケーションの一環として取っ組み合っているだけの可能性が高いためです。
無理に止めることで猫どうしの仲がこじれるおそれもあるので、飼い主さんは猫たちがケガをしないように見守るのがよいでしょう。本気でぶつかることで、仲が深まるきっかけになる場合もありますよ。
エスカレートしそうな場合はおやつなどで気を引こう
じゃれあっているうちにエスカレートして、猫がケガをするケースもあります。取っ組み合いが激しくなってきてケガのおそれがあると感じたら、おやつやおもちゃなどで猫の気を引くのがおすすめ。次第に気持ちを落ち着かせ、ケンカからフェードアウトさせるのが適切です。
相性が悪い猫どうしは離した方がいいことも
何回も取っ組み合いをする、うなり声などの威嚇行為が見られるといった場合は、猫どうしの相性が悪い可能性が。この場合はケガのおそれがあるうえ、一緒にいるとお互いにストレスにもなります。
部屋の構造上可能であれば、すれ違いやすいところにキャットタワーやキャットウォークを作って高さをつけてそれぞれの逃げ道などを作ってあげたり、猫どうしが接触しないよう、生活スペースを分けたりすることも検討してみましょう。
猫どうしがケンカをしているときは、ただのじゃれ合いなのか、本気のケンカなのか見極めることが大切。じゃれ合いの場合は猫どうしのコミュニケーションとして、ケガをしない程度に見守ってくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫が喧嘩する理由は?喧嘩させない方法や止め方も』
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。