猫が何かにのる姿ってかわいいですよね。特に飼い主さんの上にチョコンとのってきてくれると、うれしさもひとしお。今回は、猫が何かの上にのる理由を、獣医師の藤井仁美先生に教えていただきました。ねこのきもちアプリに投稿されたかわいい画像もご紹介します。
猫が「のる」のは信頼している人に対してだけ
「のる」という行動は、何かに身をあずけて密着するということ。警戒心が強い動物である猫がのるのは、警戒を解いた信頼している人に対してだけです。そのため、愛猫がのってきたら、それだけで愛情表現といえるでしょう。
のる場所や体勢によって猫の気持ちは異なる
猫がのる位置や体勢、状況によって、気持ちの度合いや猫が求めていることを測ることができるといわれています。
飼い主さんの肩の上にのる……「抱っこして!」とアピール
猫が肩にのると、自然と腕を回して猫を抱っこする形になります。つまり、猫は抱っこしてもらって、飼い主さんとより密着したいのです。また、のっている間は飼い主さんを独占できるので、甘え具合も満足度も高いといえます。
飼い主さんの膝の上にのる……動きを封じて独占
膝は猫がのりやすく、飼い主さんはのられると身動きが取れなくなる部位です。ほかの猫からも飼い主さんを独占できるので、同居猫がいる猫に見られやすいしぐさといえます。
飼い主さんの衣服の上にのる……寂しさを紛らわせている
脱いだ服やカバンなど、飼い主さんが身につけていたものにのるのは、そこに残る飼い主さんの温もりやニオイを感じて、くつろぎたいから。飼い主さんが留守がちな家の猫に見られやすい行動で、「離れている間も飼い主さんを感じていたい」という気持ちといえます。
顔まわりだけのせる……飼い主さんのニオイでリラックス
体を一部しかあずけない=愛情が少ないというわけではありません。顔まわりを飼い主さんの体にのせるのは信頼を示しているほか、飼い主さんのニオイをダイレクトに感じて、リラックスしているのでしょう。
飼い主さんと向かい合ってのる……コミュニケーションを取りたい
飼い主さんの表情がわかる向きで猫がのる場合は、飼い主さんに話しかけられるなど、コミュニケーションを取りたがっているのでしょう。猫と飼い主さんの顔の距離が近いので、愛情が強いしぐさといえます。
チョコンとのるしぐさがかわいい猫の画像をご紹介!
のり方やくつろぎ方は、猫によって個性が出るもの。ここからは、飼い主さんの体や衣服の上にのる猫たちのかわいい画像を、ねこのきもち投稿写真ギャラリーからご紹介します♪
2匹一緒にチョコン♡
同居猫と一緒に飼い主さんの膝の上にのっかっているのは、黒猫のあんこちゃん。2匹でぴったりとくっついていて、暖かそうですね♪
寝ちゃいそう~
白猫のシロくんも、飼い主さんの膝の上にのってリラックス。しばらくどかない気満々なのか、前足にしっかりあごまでのせちゃっています(笑)。
肩の上が最高の寝床なの♪
お姉ちゃんの肩の上でお休みタイムを満喫しているのは、マンチカンのモカくん。しっかりそろえた前足がかわいいですよね。
どこにも出かけちゃダメ~♡
ノルウェージャンフォレストキャットのノエルくんは、飼い主さんの服をどっかりと占領中。「お出かけしないで!」と訴えかけるようなお顔がたまりません♡
どかニャイ!
同じく飼い主さんが脱いだ服を占領しているのは、キジトラ猫の虎壱くんです。「どかニャイ!」と言わんばかりのするどい眼光に、服の片づけをためらってしまいそう!
「密着したい」「寂しさを紛らわしたい」など、込められた気持ちに多少の違いはありますが、猫が何かにのるのは、飼い主さんに対する愛情表現にほかなりません。愛猫が自分からのってきたときは、しっかりコミュニケーションやスキンシップを取ってあげましょう。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『愛情表現のしぐさが丸わかり 毎日は猫からのNyamore(ニャモーレ)に溢れてる!』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。