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3才以上の猫は8割が「歯周病」のリスクあり! 愛猫に健康で長生きしてもらうためにできること

猫も長生きの時代になってきたからこそ、少しでも長く健康で元気に過ごしてほしいですよね。今回はそのためにも大切な口の健康に注目。猫の歯周病について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に、歯周病の症状や、なりやすい猫についてお話を伺いました。

猫も歯周病になるの?

アビシニアン
Liudmila Chernetska/gettyimages
歯周病は、歯肉に炎症が起こる歯肉炎や、歯の周りの組織が炎症をおこす歯周炎の総称で、3才を過ぎた8割以上の猫にそのリスクがあるといわれています。
最初は歯ぐきが炎症を起こす歯肉炎になり、それが進行すると周辺組織も炎症を起こす歯周炎に。悪化してしまうと、歯が抜け落ちることもあります。

猫の歯周病の症状は?

首をかしげる猫
bombermoon/gettyimages
ここからは、ねこのきもち獣医師相談室の丸山先生にお話を伺います。

――猫も歯周病になるといいますが、どのような症状が出るのでしょうか。

丸山先生:
「一般的な症状としては、口臭やよだれがあげられます。また、食べにくそうにしたり、口を気にしてひっかいたりすることも。口を触ると痛がる、あくびができない、痛みで食が細くなるといったことも挙げられます」

どういう猫が歯周病になりやすいの?

カメラ目線の猫
Photography by Adri/gettyimages
――歯周病になりやすい猫はどういったタイプの猫でしょうか?

丸山先生:
「もともとのかみ合わせが悪い、歯みがきの習慣がない、ネコ風邪などウイルス系の基礎疾患があるなど、これらの要素があると歯周病になりやすいようです。
また、ドライフード中心の食事でも歯垢がつきやすく、歯周病になりやすい猫もいます。遺伝的な唾液の質も影響しているのではないかと考えられます」

歯周病を予防するには?

キャットタワーの上の猫
kaorinne/gettyimages
――猫の歯周病を予防するためにはどうしたらいいでしょうか?

丸山先生:
「デンタルケアのために、子猫のころから口、唇、歯に触れる習慣をつけておくとよいでしょう。まずは口を触る、触れたらおやつなどごほうびをあげるようにして、徐々に歯に触れられるようにするとベター。
デンタルケアでは、指にまいたシートやブラシが口に入りきらず嫌がるようであれば、濡れた綿棒で歯をなぞる習慣がつくとよいでしょう。また、定期的に動物病院を受診し愛猫の歯科検診をうけておくと、磨き残しや、炎症などがある箇所を早期に発見できるかもしれません」

――ありがとうございました。
猫の性格によってはデンタルケアが難しい場合もありますが、最近ではデンタルケアができるおもちゃなど、さまざまなアイテムも出ています。愛猫の口の健康を守るためにも、今回ご紹介した内容も参考に、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の口臭の原因は歯周病?症状や治療、予防法は』
取材・文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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