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メス猫がかかりやすい「がん」は 猫を守るためのスキンシップとは

人と同じように、猫も癌にかかってしまうことがあります。進行すれば死に至ることもあるこの病気の一番の対策は、飼い主さんによる早期発見。今回はかかりやすい猫の癌の種類などを、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。

メス猫がかかりやすい「乳腺腫瘍」

前足をあげている茶トラ猫
suemack/gettyimages
かかる猫の多くがメスである「乳腺腫瘍」は、乳腺に悪性の腫瘍ができる病気です。ほかの部位に転移する前であれば、乳房の切除をして治療します。
なお、この病気は、1才未満に避妊手術を済ませておくことで、かかるリスクを約8割減らせるという研究結果もあります。出産させる予定がない場合は、1才になる前に避妊手術を受けさせることを検討してみましょう。

シニア猫がかかりやすい「リンパ腫」

驚いた表情の猫
Domepitipat/gettyimages
7才前後からかかりやすくなるといわれている、リンパの悪性腫瘍は、全身どこにでもできるおそれがあります。なかでも近年よく見られるようになったのが、腸などにできる「消化器型リンパ腫」と、鼻腔内を埋め尽くす「鼻腔内リンパ腫」。
治療は主に抗がん剤による化学療法が用いられますが、鼻腔内リンパ腫の場合は、放射線治療が行われることもあります。

予防が難しい「肥満細胞腫」

愛らしい茶トラの子猫
RalchevDesign/gettyimages
皮膚や粘膜にある肥満細胞が腫瘍となり、体表にしこりができる「肥満細胞腫」。
この病気は予防が難しく、飼い主さんによる早期発見がカギとなります。しこりは肉眼で確認できるものがある一方、小さくて見落としやすいケースもあるため注意しましょう。

日頃のスキンシップが早期発見のカギ

寝ているブリティッシュショートヘア
chendongshan/gettyimages
先述した病気のほかにも、猫は「口腔内扁平上皮癌」「体表に発生する線維肉腫」などにかかりやすいといわれています。
乳腺腫瘍や肥満細胞腫は、愛猫とのスキンシップでしこりを発見できることも多いため、日頃から背中をなでたり、乳頭のあたりをよく触ったりしておきましょう。
また、体重の変化によって病気に気づける場合もあります。猫が大きな病気にかかると体重が減少することがあるため、月に1回は体重を量って、変化を見逃さないようにしてください。
猫の癌の治療も日々進歩しているため、早く発見できればそれだけ良好な予後が期待できる可能性が高まります。今回ご紹介した内容も参考に、愛猫の体の様子を日々観察し、いざというときにはすぐに異変に気がつけるようにしたいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の「がん」は早期発見が大切。知っておきたい猫の悪性腫瘍』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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