猫と暮らす
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旅行や帰省のとき猫を留守番させる人は約3割 猫にとって本当にいい方法は
【調査】飼い主さんが旅行や帰省をする際、愛猫はどうしているの?
「家族や友人に預ける/ペットホテルに預ける/ペットシッターにお願いする/飼い主さんが一緒に連れていく/家で留守番させておく/その他」の選択肢より該当するものを選んでもらったところ、もっとも多かったのが「家で留守番させておく(34%)」でした。
なぜその手段を選ぶの?
理由について、それぞれ飼い主さんたちに答えてもらいました。
- 「環境が変わることがストレスになると思うので」
- 「すぐ近くに両親がいるため、定期的に見てもらえるから」
- 「一泊以上のお留守番はしないので、それであれば猫も家の方が安心すると思うため」
- 「泊まりでは出掛けないし、日帰りでもなるべく遅くならないようにしてるから。見守りカメラでチェックもしているから」
- 「猫にとって慣れた家が一番落ち着けるようなので、2泊まではお留守番です。もちろん、エアコンをつけて、トイレを増やし、水とごはんをしっかり用意していきます」
- 「猫が寂しがるので、連続で6時間以上、家をあけることはありません」
- 「連れて行くこともあるが、車が嫌いでストレスになるようです。家に置いて、友人にごはんをあげに来てもらいます。とはいえ、一泊以上のお出かけはここ数年していません」
- 「一度ペットホテルに預けたら、ゴハンも食べず、寝ずに鳴いていたと聞いて、きっともの凄いストレスだったんだろうと思ったので」
- 「ホテルに預けるのは相当なストレスだと聞いたので、家で留守番させて夕方身内に様子を見に来てもらい、トイレとゴハンの世話をお願いしています」
- 「ビビりなので慣れた人でないとゴハンも食べないから」
- 「人見知りがひどいので、慣れた人に面倒を見てもらいます」
- 「信頼できるから」
- 「母が常に家にいるので、お世話を頼みます」
- 「家族が居ないとゴハンを食べないので」
- 「長期は家族に預ける。短期は友人に家に来てもらう。ストレスを減らすため」
- 「安心できる家にいてお世話してもらった方が猫のためにもいいかと」
- 「夫婦で暮らしてるので、どちらかが留守番になりますね!」
- 「ペットホテルが一番安心できるかな」
- 「近くに面倒を見てくれる友人がいない」
- 「かかりつけの動物病院のペットホテルなので、何かあったときでも対応してもらえるので」
- 「持病があり服薬等があるため、かかりつけ医のペットホテルに預けてます」
- 「災害や停電が起こって、危険にさらされたりエアコンや自動給水器が止まったりしたらと考えると、すぐに帰れない距離だと心配になるので」
- 「知り合いに迷惑かけられないし、留守番は可哀想だし、気になってゆっくりできないから」
- 「近場に世話をお願いできる友人もおらず、猫だけで1泊以上の留守番をさせるのも不安なため。ただ、前回動物病院併設のホテルに預けましたが、環境の違いで帰宅後胃腸炎になってしまったため、次回どうするかは考えないといけないなと思っています…」
- 「外出も苦にしない猫なので」
- 「トイレの衛生が気になるし、ゴハンも置いておくのは美味しさが半減しそうだから。あと、ただ一緒に過ごしたいから」
- 「生まれた時から連れて行きます。ほとんど実家です。飛行機も大丈夫です」
- 「実家に帰る時、連れて行きました。母が猫好きなのでとても喜んでました!」
- 「1週間程度のある程度長期でしか帰省しないので、子猫の頃から実家に慣れるようにして準備しました。夜は近くで寝ていて1匹で寝させたことがないので、離れて寝るのは私が不安」
- 「1匹だけのときは、一晩のお留守番も大丈夫でしたが、3匹になるとトイレ・食餌の不安から、帰省するときは一緒に連れて帰ります。旅行(遠出)は日帰りです」
- 「変わらない生活スペースで、なるべくストレスなく過ごせるようにしたいから」
- 「ホテルに預けたとき、全然食事をせずパニック状態になり慌てて迎えに行きました。そんな経験から、ちゃんと食事をしてくれて、負担の少ない形を考えシッターさんにお願いしてます」
- 「昔から、猫は家に住みつくといわれているくらいなので、家以外の場所に預けるのは、かなりのストレスがたまると思い、以前帰省した時はペットシッターさんに頼みました。それに、同居している他の猫や犬のお世話も一緒に頼めるので」
- 「1日未満の場合は家で留守番させています。それ以上になりそうな場合は、まず、家を空けるのが2日程度の場合、預けられる人やペットホテルが近隣にないことと、できる限り環境の変化によるストレスを避けるために、ペットシッターへ依頼しています」
ちなみに、「その他」の回答で多かったのは…
- 「留守番をさせてまで出かけない」
- 「猫をおいて旅行に行きたいと思わない」
- 「今まで猫をおいて家を長時間留守にすることはしていないので、多分これからもないと思います」
- 「泊まりの旅行や帰省をしないため、留守番させたことがありません」
- 「家族全員揃って旅行はしない。誰か1人は猫様のお世話係として残る」
- 「預けなければならないほど長い時間外出しません。猫の為にも自分の為にも(笑) 必ずその日のうちに帰宅します」
【獣医師解説】飼い主さんの旅行や帰省の際、愛猫はどうするのがいい?
飼い主さんが旅行や帰省の際、愛猫はどうするのがいい?
「飼い主さんによって、いろいろなご意見やお考えがあると思います。個人的には、家にいさせてあげるのが一番ストレスがないように感じています。
愛猫がよほどペットホテル、動物病院、帰省先に慣れていない場合、環境、トイレ、食器などが変わってしまうと、体調不良も起こりやすいのではないかと思います」
「そうですね。猫の性格にもよりますが、個人的には、ペットシッターさん、もしくはご親族やお友達を頼るのがよいと思います。1日に何回かお世話に来てもらえるよう、お願いしてみるのがよいと思います。
災害以外の不測の事態の例でいうと、たとえば夏だとエアコンの不具合が起こるなどの不安もあるでしょう。また、最近では自動給餌器、全自動のトイレ、お水が循環できる自動給水器など、機械で管理するアイテムを使っている飼い主さんも多いかと思います。
こうした機械で管理するアイテムの万一の不具合は、エアコンなどの不具合と同様に猫の生死にかかわる恐れもあるので、やはり人の目というのは大事でしょう。
いずれにしても、環境を変えず、かつできるだけ安全性を高めるとしたら、人の力は不可欠ではないかと思います。お出かけの前に、シッターさんや来てくださるご友人などに愛猫を会わせておき、お互いに慣れておいてもらうとよいでしょう」
飼い主さんがいなくても、猫が留守番できる時間はどれくらい?
「室温管理、複数のトイレ、自動給餌器などを駆使しても、まる1日くらいが限界なのではないかと、個人的には思います。2日ほど空けられる飼い主さんもいると思いますが、やはり不測の事態は怖いです。旅行や帰省の際は、慎重に日数を検討したほうがよいでしょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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