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取っ組み合いしたり、首根っこを噛んだり。猫の多頭飼いで見られる「ケンカ」の注意点

一つ屋根の下で暮らしている猫たち。ときにはケンカをしてしまうこともありますよね。

【調査】愛猫たちがケンカをしている光景を見たことがある?

ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の複数飼いに関するアンケートvol.03』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の複数飼いに関するアンケートvol.03』
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、猫の多頭飼いをしている飼い主さん194名に「愛猫たちがケンカをしている光景を目にしたことがあるか」アンケート調査を行いました。すると、飼い主さんの約7割が該当する結果に。

【体験談】愛猫たちはどんなケンカをしていたの?

喧嘩する猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
では、実際に猫の多頭飼いの家庭では、どのようなケンカが見られるのでしょうか。また、そのときに飼い主さんはどのように対応しているのでしょうか。

寄せられた体験談を紹介します。

じゃれ合いから始まって…

  • 「戯れているうちに興奮してしまう。我が家は2匹なので、離して落ち着かせます」

  • 「片方がちょっかいをかけて怒る、から始まることが多いです。この時点では見守るだけです。エスカレートした場合のみ止めに入ります」

  • 「ケンカといってもじゃれ合いの範疇なので、そのまま見守っています。エキサイトしすぎたときだけ止めに入ります」

  • 「のんびり屋の猫と活発な猫を飼っています。活発なコが遊んでほしくて、のんびり屋のコにちょっかいを出すところからケンカか追っかけっこが始まります。飼い主は見守るだけですが、のんびり屋のコが『フーッ!』と本気で怒るときには、止めるようにしています」

  • 「毛繕いが激しくなってそのままケンカに発展したり、場所の取り合いでケンカになったりしています。基本的にはそのまま見守っています」

  • 「後からきた猫が、先住猫に後ろからちょっかいを出して、よく怒られています。取っ組み合いにはならないので、そのまま様子を見ています」

オス猫がメス猫にちょっかいを出して…

  • 「オス猫が一方的にメス猫にケンカをふっかけ、噛み付いたり追いかけたりしてるけど、メス猫のほうが運動神経が良いので上手に逃げる。でも、仲良し」

  • 「オスがメスを追いかけて、メスが怒って威嚇したりパンチしてる。基本は落ち着くまで静観してるが、ひどくなってきたらおもちゃで気を引く」

  • 「男のコが女のコを噛んだり、でも女のコは嫌がりその場を去ります」

  • 「いつもオスの新入りがメスの先住に仕掛けます。2匹でもつれあったり、追いかけっこしたりドタバタしてます。先住の方がシャーと言いながら怒ってるけど、ケガをしたりはしてないので、またやってるわと、いつも見守っています」

仲が悪くて…

喧嘩するベンガル
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「本当に仲の悪いコは、追い詰めて襲いかかって噛み付く…というような激しい攻撃をします。声を掛けて引き離します」

  • 「目が合うだけで威嚇。背中を見せると飛びかかってパンチ。トイレやキャットドアから出てくるのを待ち伏せしてパンチ」

  • 「弟猫が兄猫を羽交い締めして、首根っこを噛んでいたので、慌てて引き離した。なるべく別々の部屋で過ごさせている。同じ部屋にいるときは、どちらかをケージに入れている」

  • 「やはり、気の合わない者同士が、(シャーシャー)していますが、危ないと思ったら片方を抱えて、違う場所に移します」

  • 「一番酷かったのは、取っ組み合いになって2階から階段を2匹で転がり落ちてきたときです。大きな音を出しましたがケンカが止まらず、隙を見て片方の猫に毛布をかけて、やっと離せました。その後もちょくちょくケンカがあったので、今は2階と1階で住み分けをしています」

八つ当たりや場所の取り合いなどで…

  • 「空腹になったときに、お互い八つ当たりしはじめます。ガブしたり追いかけ回したり...。ゴハンの時間が近いなら準備をゆっくりし始め、気を引きつけさせます。ゴハンの時間がまだなら八つ当たりを見学しています。ひどくなりそうなら2匹を同時にだっこして、話しかけます」

  • 「お気に入りの寝床をめぐって、お互い背負い投げをしながら争っていました。結局上のコが下のコに譲ってあげていました。こんなときは、唸り声あげない限りは放置します」

  • 「片方がおとなしくお気に入りの場所(キャットタワーなどを)にいると、その場所に割り込みたくて、無理やり奪おうとケンカになります。危ないしかわいそうなので、オモチャやオヤツで気をひき止めに入ります」

【獣医師解説】猫の多頭飼いにおけるケンカについて

じゃれ合う猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫同士の多頭飼いにおいて、どのようなことがきっかけでケンカに発展することがあるのでしょうか。また、ケンカの際に、飼い主さんはどのように対応すればよいのでしょうか。

ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
岡本先生:
「猫同士のケンカのきっかけについては、さまざまあるでしょう。たとえば…
  • 同居猫と一緒に遊んでいたら興奮しすぎて、ケンカになってしまった
  • 意図せず同居猫のトイレの邪魔をしてしまって、怒られた
  • 同居猫にしつこく毛づくろいをして、怒られた
  • 驚いたときや不機嫌なときに、近くにいた同居猫に八つ当たりをしてケンカになってしまった
などです。この際、ケンカが一方的なものではなく、愛猫が怪我をするほどでなければ、本人たちに任せて様子を見てもいいかと思います。

しかし、あまりにケンカがヒートアップしてしまった場合は、飼い主さんが介入してあげたほうがいいです。適切な期間は状況によりますが、1週間ほど生活環境やケージを分けて、愛猫たちの頭を冷やす時間を作るのがよいでしょう」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の複数飼いに関するアンケートvol.03』
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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