猫と暮らす
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【調査】攻撃し合って流血騒ぎも 「猫同士の仲が悪くて困っている」飼い主の実情
【調査】多頭飼いで、猫同士の仲が悪くて困っている?
【体験談】猫同士の仲が悪いとは、どのような感じなの?
先住猫がほかのコを受け入れない
- 「3匹いるのですが、先住猫がほかの猫に攻撃をする」
- 「いちばん上のコが、下のコたちを全く受け入れない。近づくたびに叩く。どうしたらいいのかわからない」
- 「先住猫がずっと怒って『おさまるかな』と思っていましたが、受け入れてくれませんでした。一方は実家にいるようになりました」
- 「先住猫さんはとってもわがままで、ヤキモチが強いです。また、家の中にある物は全部自分の物にしたい。後からの猫さんが珍しい物を真っ先に反応すると、ヤキモチです」
- 「先住猫が新入り猫をなかなか受け入れず、猫パンチしたり噛んだりします。喧嘩しそうなときは、2匹の間に寝っ転がるようにしています。2匹とも私のとこに来て甘えるので」
- 「兄猫が猫との接し方を知らないで育ったので、妹猫が寄っていくと、たまに威嚇しちゃいます」
新入り猫が先住猫に対してマウントをとったり、追いかけ回したり
- 「新入り猫が先住猫を追っかける。お留守番させるときは別々の部屋で隔離してる」
- 「一番下のコがすぐ上のコに何かとマウントをとろうとして、喧嘩が始まります。あまりひどいときは、新聞紙など間に立てます」
- 「先住猫にかまってほしくて新入り猫が追いかけ回したり、後ろ足に噛みついてきたりするので、先住猫は嫌がってます。噛みついた時にダメって怒りますが、後は様子を見てます」
- 「先住猫がおとなしいのをいいことに、新入り猫は部屋から追い出そうと追いかけまわしています。それを見つけたら新入り猫をケージに入れて落ち着かせ、追いかけると嫌な事があると教えています」
急に仲が悪くなった?
- 「長男猫が虹の橋を渡った後ぐらいから、残った3匹のうち2匹が取っ組み合いの喧嘩をするようになり、2匹が団子になって2階から転がり落ちてきたり、流血騒ぎになって動物病院へいったことも。今は1階と2階で住み分けをしています」
- 「兄弟で仲良く育ち、もう毎日が笑顔…だったのに、いつの頃からか、兄猫が弟猫をいきなり猫パンチ、ごはんを食べてたら兄猫が噛みつく、弟猫が移動すると追い込んで喧嘩になる。弟猫が私にかなり甘えん坊なので、兄猫が私のそばに来たら噛みついて追いやるし、弟猫も気を遣っていないときに来ても、兄猫がダッシュで猫パンチ!兄猫がそうしそうな時は、ダメだよって兄猫に言って、弟猫を見えないようにする」
いつも仲が悪い
- 「顔を見れば、唸り声とシャー!です。ときどき追いかける‥。仲良くしよーよーと、話かけてますが」
- 「いつも取っ組み合いをしている。どう見ても戯れ合っているとは思えないほど、激しいです。でも、唸ったり、シャーとかは言わず、ひたすら黙って暴れてます」
- 「場所取りと『ご主人』取りでいつも喧嘩。1つしかないクッションや猫鍋に一方が入っていると、もう一方がそばで圧力を掛ける。一方を可愛がっていると、そのコがひとりになった時に喧嘩を仕掛ける。ほぼほっといていますが」
1匹だけ動物病院に行くと…
- 「毎月病院に通ってる姉猫が帰ってくると、絶対に妹猫は唸るしシャーシャー言うし、猫パンチまで繰り出します。2~3日経つと仲良しに戻るのですが」
- 「片方だけ病院に行くと喧嘩に。上のコは病院に行ったコの匂いを自ら嗅ぎに行っておいて、シャーと言うのが何日か続きます」
オスメスの相性が悪い?
- 「オスのコが遊ぼうと近づくだけで、メスのコがフーシャーします」
- 「オス猫がメス猫のことをホールドして、ケリケリ、カミカミと一方的に攻撃をする。様子を見てヤバそうだったら止める。なので、留守中は別々のケージです」
【獣医師解説】猫同士の仲が悪いとき、どうしたらいい?
猫同士の喧嘩が多いときの対処法は?
「猫同士の喧嘩が多いときにまず考えてあげるべきなのは、『それぞれが確実に落ち着けるスペースを確保してあげること』が重要になってきます。
たとえばですが…
・2匹いるのにリビング内にはキャットタワーが1つしかないのなら、タワーでなくとも高さがあり、落ち着けるスペースを確保してあげる
・ほかの部屋に片方の猫を移動させるなど、相手の存在を感じつつも、お互いが目につかない時間を作ってあげる
などが、飼い主さんが具体的に実践できることではないでしょうか」
猫同士の仲が悪くても、時間が経てば仲良くなれる?
「猫同士の仲が悪い場合、飼い主さんの工夫や配慮だったり、時間が経つことなどによって、『いずれ仲良くなることもあるのでは?』と期待する飼い主さんもいるかもしれません。しかし、実際には猫のもともとの性格や、猫同士の相性が影響する部分が大きいと思います。
たとえば、『今まで喧嘩していたコたちが一緒に寝るまでになるか?』と言われると、可能性はもちろんゼロではないですが、難しいことが多いでしょう。ただ、うまく共存することは、どんなコたちでも可能であると思います。
そのためには、お互いのナワバリ、つまり居住空間でのスペースをしっかりと確保してあげることが重要になってくるでしょう。また、トイレの数は猫の頭数+1以上は用意してあげることも大切です。
猫同士の関係性は、飼い主さんの思う通りになるとは限りません。多頭飼いを考える場合はさまざまな可能性を視野に入れ、先住猫も新入り猫も幸せに暮らせるように、しっかりとシミュレーションをすることをおすすめします」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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