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猫が高齢になるとかかりやすくなる病気と予防 今から気を付けたい生活習慣は

高齢の猫は若い猫に比べて、さまざまな病気にかかりやすくなります。愛猫に元気で長生きしてもらうには、どんな病気にかかりやすくなるかを知り、いざというときに対処できるよう準備しておく必要があるのです。

そこで今回は、シニア猫がかかりやすい3つの病気と、早期発見の方法や治療法などについて、獣医師の服部幸先生に伺いました。

甲状腺機能亢進症

手をペロペロしている猫
rai/gettyimages
「甲状腺機能亢進症」は、体の新陳代謝に関わっている甲状腺に異常が発生し、ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。代謝が活発になるため、一見元気そうで食欲も旺盛になりますが、食べているのに痩せていくという特徴があります。

進行すると心臓病を併発することがあるので、早期発見が大切です。シニア猫は健康診断の際、甲状腺機能亢進症の有無を調べられる血液検査を勧められることがあります。気になるかたは、積極的に検査をしてみましょう。

糖尿病

リラックス中の猫
kaorinne/gettyimages
「糖尿病」は、膵臓で分泌されるインスリンの量が減る病気です。インスリンが減ると血糖値が上がり、尿の中に糖が混ざります。
治療は、インスリンホルモンの注射や療法食で、血糖値の上昇を抑えながらコントロールするのが一般的です。治療や食事管理を徹底すれば、血糖値を安定させることができます。

糖尿病の発症には、肥満が関与していることが少なくありません。日頃から体重管理を心がけることも、糖尿病予防に効果的です。

高血圧症

くつろぐ2匹の猫
rai/gettyimages
血圧が高くなる「高血圧症」。腎臓病や甲状腺機能亢進症など、ほかの病気が原因で併発することが多い病気です。発症すると、眼底出血や失明を引き起こしたり、脳や心臓、腎臓などの臓器にもダメージを与えたりと、全身に悪影響を及ぼします。

高血圧症を発症したら、原因となっている基礎疾患を治療しつつ、降圧薬の投与などを行います。また、ストレスが高血圧に影響することがあるため、愛猫が安心して過ごせる環境作りも重要です。

今まで猫の高血圧症治療には、おもに人用の薬が投与されてきました。しかし近年、猫専用の高血圧症の新薬が開発され、近々流通に乗る予定だそうです。今度は、より効果的な治療が期待できそうですね。
愛猫が元気に長生きをするためには、飼い主さんのフォローが不可欠です。定期的な健康診断で病気の有無をチェックし、何か病気が見つかった際は、しっかりと愛猫のケアをしてあげましょう。
お話を伺った先生/服部幸先生(東京猫医療センター院長)
参考/「ねこのきもち」2022年9月号『獣医師の最新トピックス&読者体験談も 猫に多い病気、その理由は?』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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