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シニア猫は「巻き爪」になりやすい 理由と対策を獣医師に聞いた

猫の年齢は爪でも一部判断ができるといわれており、とくにシニア猫になってくると太い巻き爪になりやすい傾向があります。そこで今回はシニア猫の爪について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話を伺いました。

シニア猫が太い巻き爪になってしまうのはなぜ?

キジトラ猫のにゃあたちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――シニア猫は太い巻き爪になりやすい傾向がありますが、なぜでしょうか?

岡本先生:
「主な要因としては、加齢によって、これまでのようにこまめに爪とぎをしなくなるからではないでしょうか」

何才ごろから気をつけたほうがいいの?

サバトラ猫のミクちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――このような巻き爪は、とくに猫が何才になったころから気をつけたほうがいいでしょうか。

岡本先生:
「関節炎の増える12才ごろから気をつけてあげた方がいいかと思います。定期的に猫の爪をチェックしてあげましょう」

太い巻き爪になると何が危ないの?

ミヌエットのラテちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――シニア猫の爪がこのように伸びてしまうと、どのような危険が考えられるでしょうか?

岡本先生:
「最も考えられるのは、単純に歩きにくくなってしまうことです。はみ出た大きな爪によって、滑りやすくなることもあるでしょう。また前足の親指にある狼瘡(ろうそう)が太く巻き爪になることで、肉球に刺さって出血や化膿することもあります」

太い爪を切るときに気をつけたい点は?

茶白猫の五郎ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――シニア猫の太い爪を自宅で切るとき、どのような点に気をつけたらいいでしょうか?

岡本先生:
「血管が見えづらくなっているので、少しずつ切ってください。不安な場合は動物病院で切ってもらうのもいいでしょう。肉球に刺さってしまった狼瘡を切るのは難しいため、病院で処置してもらいましょう」

――ありがとうございました。
猫がシニア期に入ると、行動の変化などの影響によって爪にも変化があらわれるようですね。太い爪は巻き爪になりやすかったり、おもわぬ事故につながりやすかったりするため、とくにシニア期の猫の爪は細めにチェックするよう心がけておきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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