1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 飼い始め
  5. 「猫を飼いたい」と思ったとき、迎えるまでに悩んだ人は約半数 検討すべきポイントは?|獣医師解説

猫と暮らす

UP DATE

「猫を飼いたい」と思ったとき、迎えるまでに悩んだ人は約半数 検討すべきポイントは?|獣医師解説

みなさんは愛猫を家族に迎えるときに、悩みましたか?

【調査】猫を飼いたいと思ったとき、お迎えするまでに悩んだ?

ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の飼い始めに関するアンケートvol.01』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の飼い始めに関するアンケートvol.01』 回答243件
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん243名に「猫を飼いたいと思ったとき、お迎えするまでに悩んだか」アンケート調査を実施。すると、飼い主さんの約半数が「悩んだ」と回答しました。

【体験談】どのようなことに悩み、どのようなことを検討してお迎えするに至った?

見つめるラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
では、飼い主さんたちは具体的にどのようなことに悩んだのでしょうか? 体験談を紹介します。

猫についての知識がなくて…

  • 「私も夫も猫と暮らした経験がなくて、なにを用意したらいいかもわかりませんでしたし、病気やワクチンのことも知りませんでした。保護猫カフェのスタッフさんや、猫を飼っている友人に相談したり、猫ブログなどを見て、勉強しました」

  • 「さまざまな生き物の世話をしてきましたが、猫は飼ったことがなく、接し方もわからずちゃんと世話ができるか不安でした。とにかく何度も猫カフェに通い、猫たちや上手に接していそうなお客さんたち、スタッフの皆さんを観察させていただきました。ほかには飼い方教室を受講したりで、ようやくお迎えできました」

  • 「犬を飼っていたけれど猫は初めてで、用意するものが違ってかなり調べて、ペットショップもかなりの数まわりました」

  • 「共働きのため、お世話できるのかどうか悩んだ。猫の飼い方を調べたり、ペットショップで私たちのような家庭のおすすめの猫ちゃんを聞いたりして、おとなの猫ちゃんを愛護センターから引き取ることにした」

  • 「最後までしっかりお世話できるのか、経済的に大丈夫か、とにかくなにも知識がなかったのでどうするべきか悩んだ」

金銭面で…

  • 「金銭面で悩みました。初期費用と、一緒に暮らすにあたりかかる金額がやっぱり高いです。それでも一緒に暮らすメリットは計り知れないため、思い切って飼うことにしました」

  • 「お世話にかかる金額のこと。一生かわいいと思えるのか?などなど。えいやっとお迎えして、後悔はありません。猫を飼って保護猫活動にも興味が出て、2匹目は保護猫を迎えました」

猫と暮らせる環境が…

じゃれる三毛猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「単純にペット不可の物件に住んでいたので、引越しを含めて生活環境を大幅に変更する必要がありました」

  • 「一生アパート暮らしだと思っていましたが、実家の外飼い(元野良猫)の猫を多頭引き取るために家を購入。注文住宅→中古住宅→建売住宅といろいろ探し始めてから、1年近くかかりました」

  • 「まずは住環境。賃貸だったため夫と結婚当初から部屋を探してましたが、なかなか見つからず。8年目にしてやっと、猫のみ飼育可能なアパートに引っ越しました。それからすぐ2匹の子猫を譲り受けました」

  • 「まずは飼育可能な住宅への引越し、子どもの帰宅時間等、留守番時間を考慮してどのくらいの月齢のコをお迎えするか、など」

悲しい別れを経験して…

  • 「前に飼っていたコが地震でショック死したので、なかなかほかのコに出会っても迎えることができませんでした。今のコは、出会ったときに涙が出て。家族になりました」

  • 「お別れする悲しさを知っていたので、覚悟できるか悩みました」

  • 「ものすごく悩みました。今のコを見たとき、このコだと思いました。前のコは19才まで長生きしてくれて、亡くなったときはとても悲しく、もう悲しい思いはしたくないと思っていたのですが、12年待って今のコに会えました。どことなく、前のコに似ていました。死は皆くるので、前のコの教訓をいかしてお迎えすることにしました」

もし、自分になにかあったら…

  • 「猫を飼うのは初めてだった。留守にすることがあるので無理かと思ったが、息子に相談して留守のときは面倒を見てもらえることになり、決心した」

  • 「日中の時間を猫のために用意できるか、もし私になにかあったときに誰が面倒みるのか」

  • 「動物を飼ったことがなかった。50代夫婦の核家族なので、最後まで看取れるよう、自分の健康にも気をつけようと改めて思いました」

家族などの理解・協力を得られるか…

見つめる茶トラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「人間間の『温度差』。猫という生き物を飼うことについての認識の差を、迎える前にたくさん話し合って確認しました。今までと優先度が変わることがたくさん出てくるので」

  • 「天寿を全うするまで自分が元気でいられるか、飼える環境にいられるかと悩みました。家族も前向きで協力してもらえることになったため、お迎えしました」

  • 「主人のみが生き物を飼うのが反対で、子どもたちは小さい頃から飼いたい!と交渉するも、実現せず。猛反対の主人に頼らず、子どもたちと私で育てればいいと意を決して、飼うことを決断。今では主人も猫の魅力にメロメロで、あの反対はなんだったのだろうと、コロッとやられています」

  • 「どのようなお世話が必要なのかを調べて、それをきちんとやってあげられるかを家族で話し合い、全員がお世話に参加する約束をしてお迎えしました」

  • 「初めての猫との生活だったので、きちんとお世話ができるのかを考え、自分がいないときのお世話を誰に頼むのかなど、別居の親族にも相談してお迎えしました」

  • 「猫嫌いだったけど、家族が猫好きで1年ほど悩んだ。結局、家族の意向で保護猫を飼いだしたら、下僕になりました」

「責任」について考えていた

  • 「責任を持って最後まで面倒をみれるか、家族で話し合った」

  • 「自分の年齢も考え、最後まで面倒をみることができるか考えました」

  • 「お迎えまで1年考え、自分の健康診断や猫アレルギーなどを検査。猫の寿命を20年と考え、自分の年齢を考慮し、お迎えするなら今しかないと決断」

  • 「子猫時期には可愛くて当たり前。歳をとって病気や介護になっても、最後まで愛情をもって育てる覚悟がもてるか、自分に何度も問いました。いずれは来る別れのときを悔いなく迎えられるよう、愛情をもって日々を送っているか、一緒に過ごしている今も自分に問いかけています」

ほかにも、このようなエピソードが

  • 「仕事とお世話の両立は可能なのか、留守中に猫はストレスを溜めないか心配でした」

  • 「捨て猫が3日間、夜になったら鳴いていて。猫好きではあったのですが、家が新しかったので悩んでいました。でも我慢できなくて、迎え入れました。旦那に『うちのコになりました』と言うと、やっと連れてきたねと言われました。もう家のボスです(笑)」

  • 「動物を飼ったことがない家だったので、家に連れ帰ることは許されないと思っていました。うちに連れて帰ったとしても、幸せにできないのではないか、もっと良い環境で飼ってあげられる人がいるのではないか、と悩みました。新型コロナの緊急事態宣言で街から人が消え、エサをあげる人もいなくなったのではという心配から、このコたちを絶対に助けたいという衝動で、勢いで保護しました」

  • 「子どもが犬アレルギーなのですが、猫はわからなかったので、猫カフェに行き試してみて大丈夫だったので、飼うことを決めました。一緒に寝てますが、大丈夫みたいで良かったです。あとは旅行が好きなので、猫を飼うと行けなくなることを覚悟して決めました」

【獣医師解説】猫のお迎えを決める前に、飼い主さんが検討すべきことは?

見つめるマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
紹介したエピソードにもあったように、猫のお迎えを決める前にさまざまな点で悩んだ飼い主さんがいるようでした。

猫のお迎えを決めるにあたって、どのようなことを検討する必要があるのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。
丸山先生:
「初めて猫を家族に迎えるという人は、わからないことも多いかと思います。猫のお迎えを決める前に、次のようなことをよく検討してみるとよいでしょう。
・20年前後、猫と一緒に過ごせるかどうか
・猫と暮らせる住宅環境が整っているかどうか
・食事やトイレ、医療費などの費用面がどれくらい必要となるのか
・猫に割いてあげる時間や心の余裕があるかどうか
また、猫を飼ってから『これは想定外だった』『想像していなかった』といったギャップを少なくするためには、実際に猫と暮らしている先輩飼い主さんなどに話を聞いたり、環境を見せてもらったりするのがよいかと思います。

ほかにも、猫カフェや保護猫カフェ・保護団体さんなどに出向いて、実際に猫が暮らしている姿を見るとイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

猫などの動物は“癒し”をもたらしてくれる存在ですが、病気になってしまう可能性があったり、イタズラが多かったり、壁や家具で爪とぎをしてしまったり、粗相をしたりと、一緒に暮らしていればいろいろなトラブルがあるかもしれないことも覚悟しておく必要があるでしょう。

大きな心でお迎えして、最愛の愛猫と苦楽を共にしてほしいと思います」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の飼い始めに関するアンケートvol.01』
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る