猫がおもちゃを獲物に見立てて行う「狩り遊び」のときのしぐさや行動には、思わずかわいいと写真におさめたくなるようなものもあるでしょう。そこで今回は、「ねこのきもちアプリ」に投稿されたかわいい画像とともに、猫がよく遊びのなかで見せる4つの行動と、その心理について、帝京科学大学講師で動物看護士の小野寺温先生に伺いました。
ねらいを定める「お尻フリフリ」
「お尻フリフリ」は、身を伏せて獲物(おもちゃ)に忍び寄り、飛びかかる直前にねらいを定めるためにする行動です。タイミングをはかって、後ろ足で足踏みをしています。
ねらった獲物は逃がさにゃい!
こちらのミケ猫のつばきちゃんは、体勢も低くして臨戦態勢。するどい目つきから、ベテランのハンター感がただよっています!
獲物をねらって潜伏中
黒白猫のアメくんは、なんとカーテンの向こうからお尻をフリフリしています! おもちゃにばれないよう潜伏中なのかもしれませんね。
ジャンプしておもちゃを捕獲する「キャッチ」
「キャッチ」または「空中キャッチ」は、ジャンプして獲物を両前足で捕獲する行動です。実際の狩りでは、飛び立とうとする鳥などを捕まえるときに、ジャンプをして前足で捕らえることも。
じゃらしを使ったおもちゃ遊びのなかでも、猫の達成感が得られやすい行動といわれています。
背筋がきれい♪
背筋が伸びた華麗なジャンプ姿を披露しているのは、キジトラ猫のかんなちゃんです。腰としっぽも、しっかりひねりが加えられています♪
よくねらってジャンプ!
サビ猫のポンちゃんは、おもちゃに向かって今まさにジャンプしようとしているみたい! まん丸に開いたおめめがかわいいですね♡
抱えたおもちゃを何度も蹴る「猫キック」
横になり、前足で抱えた獲物を何度も蹴る行動を、「猫キック」や「ケリケリ」といいます。
獲物を一撃で倒すのが難しい猫は、首元に噛みついて弱らせてから、さらに攻撃してダメージを加えます。これはその有効な方法のひとつといわれています。
今すぐ仕留めてやる!
リアルな魚のおもちゃをケリケリしているのは、アメリカンショートヘアのりりちゃんです。「仕留めてやる!」といわんばかりの眼力がすごい!
今すぐニオイをつけるにゃ
ロシアンブルーの司くんは、洗濯されたばかりのえびのおもちゃをケリケリ。洗い落とされてしまった自分のニオイをつけ直しているのかな?
おもちゃを口に運んで噛みつく「カミカミ」
「カミカミ」や「ガブガブ」は、捕らえた獲物を口に運んで噛みつくしぐさのことです。猫にとって、捕らえた獲物=食料。すぐに口に運ぶのは、食べる前段階として毛皮をはごうとする本能的な行動でしょう。
しっかり噛みつき中
こちらの黒白猫のレンくんは、ヘビのおもちゃをホールドしてカミカミ。ヘビに噛みつく口元と、ピンク色の肉球がたまりません♡
猫のかわいさと野性味を感じられる「狩り遊び」。みなさんも愛猫と積極的に遊んで、かわいくてかっこいい瞬間を目撃してみてくださいね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 動物看護師 小野寺温先生)
参考/「ねこのきもち」2021年11月号『猫のカワイイあるある行動を表す みんなの「ニャン語」集』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。