犬と比べて感情がわかりにくいといわれる猫ですが、実は日ごろからさまざまなしぐさで、飼い主さんに向けて愛情を示しています。そこで今回は、猫が日々の暮らしのなかで見せる5つの愛情表現について、獣医師の菊池亜都子先生に教えていただきました。
しっぽをピーンと立てる
猫がしっぽを垂直にピーンと立てるのは、もともとは子猫が母猫に近づくときにするしぐさです。意識的にするのではなく自然とするしぐさのようですが、飼い主さんにしっぽを立てて近づいてくる場合は、飼い主さんを母猫のように思って、好意的な気持ちを示しているといえます。
飼い主さんの手をチュパチュパと吸う
飼い主さんの手をチュパチュパと吸うのは、母猫のお乳だと思って子猫気分でしています。この行動は誰に対してもするものではなく、甘えたい人に対してするものなので、猫からの愛のある行動といっていいでしょう。
ゆっくりまばたきをする
猫は満足していたりリラックスしていたりするときや、相手に好意があるときにゆっくりまばたきするといわれています。飼い主さんに向けてまばたきをするなら、それは愛のアピール! 名前を呼ばれたときにまばたきする場合は、「ここだよ♡」と返事のつもりなのでしょう。
飼い主さんを待っている
もともと単独行動の猫は、飼い主さんと長時間離れていても基本的には平気ですが、なかには飼い主さん待っているような行動をする猫もいます。これは、うれしいことをしてくれる大好きな飼い主さんの戻りを、心待ちにしているのでしょう。
スリスリする
猫のスリスリは、あいさつ程度を意味していることもありますが、自分のニオイを飼い主さんにつけて、「自分のもの♡」と主張したいときにもします。猫によっては、飼い主さんを見ながら近くのものなどにスリスリすることも。それも飼い主さんに対する愛情の表現です。
日ごろからさまざまなしぐさや行動で、愛情を伝えてくれている猫たち。愛猫からの愛情サインをしっかり受けとって、飼い主さんからも愛情を伝え返してあげてくださいね。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2022年2月号『愛猫はあなたにこんなにも“愛”を伝えています 猫からの「ア・イ・シ・テ・マ・ス」』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。