猫は飼い主さんに要求するとき、表情としぐさでアピールをしてきます。これに対応できれば、猫からの好感度はさらにアップ。今回は、見逃したくない猫からの要求のサインについて、日本学術振興会特別研究員の高木佐保先生にお話を伺いました。
飼い主さんの応え方で猫はもっと飼い主さんが好きになる
猫のほうから積極的に飼い主さんにコミュケートしてくるとき、大半の場合は何らかの要求をしていると考えていいでしょう。
その要求を飼い主さんが満たしてあげると、猫は「この行動をとれば要求が満たされる」と学習します。
状況を判断しながら猫に対応していけば、猫と飼い主さんだけの親密なコミュニケーションスタイルを確立できるでしょう。
サイン1.飼い主さんにボディコンタクトをするとき
猫が飼い主さんのそばに来たり、体をくっつけてきたりするのは、飼い主さんを信頼している証拠です。飼い主さんと触れ合いたい気持ちが強いのでしょう。
サイン2.じっと飼い主さんを見つめるとき
猫が飼い主さんを見つめる大きな理由は、「食事がほしい」「なでてほしい」など、何かを飼い主さんに要求しているからでしょう。
サイン3.猫が鳴くとき
猫が鳴くのは「興奮」「怯え」のほかに、「要求」のケースが考えられます。猫の置かれている状況や、声の高低や強さなどの鳴き方、表情などから総合的に判断していきましょう。
猫のこうしたしぐさは、要求のこともあればそれ以外のこともあります。日ごろから猫の表情や耳、しっぽ、ひげなどのパーツの動きを観察し、どのような気持ちのときにどんな動きをするのか把握しておくと、猫からのアプローチに気づきやすくなるでしょう。
お話を伺った先生/高木佐保先生(日本学術振興会特別研究員(RPD) 麻布大学特別研究員)
参考/「ねこのきもち」2023年4月号『“ネコ心理学”の専門家が解説! 顔と手で愛猫と会話しよう♪』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。