猫と暮らす
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多頭飼いで見られる猫の「ヤキモチ」を調査! 飼い主が配慮してあげたい生活の工夫は|獣医師解説
【調査】愛猫をなでていたりするときに、もう1匹の愛猫がヤキモチをやくことがある?
今回の調査では、飼い主さんのおよそ7割が多頭飼いにおける愛猫のヤキモチを感じたことがあるとわかりました。
【体験談】多頭飼いで、愛猫のヤキモチを感じた出来事は?
見つめてくる
- 「どっちかをなでていると、もう片方がじとーっと見ています。明らかに怒っています」
- 「柱の影から、『ジィ〜ッ』っと見ていた」
- 「可愛いね~とナデナデしていたら絶対見ています」
- 「ほかのコをなでなでしていたら、物陰から感情のない目でずっとこちらを見ています。こわい」
知らんぷりしたりする
- 「1匹をなでているともう1匹が拗ねてしまい、名前を呼んでも知らんぷりされます…」
- 「片方のコとねこじゃらしで遊んでいると、もう1匹のコが拗ねて別の部屋に行ってしまうことがあります」
- 「遠くからジーッと見ていて名前を呼ぶと、プイッとそっぽを向く。その後コチラへ来て、頭やお尻をグイグイ押しつけて甘えてくる」
「自分も」とやってくる
- 「片方をなでていると、もう1匹が後ろに並んで待っている」
- 「1匹をなでていると、必ずもう1匹もなでてと寄って来ます」
- 「ほかのコをなでていると、そのコを押しのけてわたしの目の前にやって来るコがいます」
- 「先住猫が甘えてゴロゴロしてきてなでていると、もう1匹が『自分もなでろ』という感じで間に入ってきます」
- 「突然やってきて、『自分も』って頭突きしてくる」
- 「1匹を抱っこしていたら、もう1匹が背中に飛びついて登ってきた」
猫パンチをしたり、ほかの猫にケンカをふっかけたりする
- 「拗ねてしまい、時々シャー!されます」
- 「あとから来たコが膝に乗っていると、先住のコが寄って来てパンチします」
- 「間に割り込みしてきたり、ひどいときはなでられている猫にケンカをふっかける。たまに、私が噛まれることもある」
- 「抱っこしていると無理矢理間に入ってくる。寝ているときもほかのコが割り込んできたりして、普段おとなしいコなのに無言で猫パンチしたり場所合戦状態です!」
こんなエピソードも
- 「姉猫をなでてるとき弟猫は嫉妬しないけど、弟猫をなでてるときは姉猫がヤキモチ焼き」
- 「後輩猫をなでていると、わざと間を通る先輩猫…。その後、扉の影に隠れてじーっと見ています…。ほかには、後輩猫が私のベッドに来ると追い出しにかかり、うまく追っ払うとくっついて離れません(笑)」
- 「2匹いて、1匹なでてたらあまり鳴かない2匹目がにゃー!と言いながら走り去りました。走り去った先でもにゃー!と叫んでました」
- 「みんな膝に乗りたがるのですが、甘えたい顔で近づいてきて先客がいると残念そうに違う場所へ行きます。膝にいるコがどくと、ほかのコがすかさず来る感じです。上手に譲り合いしていますが、どうしても乗りたいと先客がいようと構わずに乗って、2匹でぎゅうぎゅうしています。私も重みに耐えなくてはいけません」
【獣医師解説】多頭飼いにおける猫のヤキモチ 飼い主さんが配慮できることは?
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
「猫の多頭飼いをしている家庭では、特定のコがなでられている、飼い主さんとくっついている、遊んでもらっているという状況で、『飼い主さんがほかのコを優先している』とヤキモチをやく話はよく聞きます。
特に飼い主さんのことが大好きでなるべく一緒にいたがる猫や、飼い主さんにかまわれたい気持ちが強い猫は、『ほかの猫がかまわれている、優先されている』と感じる状況に嫉妬のような反応や行動を見せることが多いでしょう。たとえば、いつもは呼べば来るのに呼んでも反応しなかったり、飼い主さんや相手のコに攻撃的になるなどが多いと思います。
猫の多頭飼いでのヤキモチで飼い主さんができる対処法としては、そのコと飼い主さんがふたりきりになれる時間をしっかり作ってあげるとよいでしょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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