1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. しぐさ
  4. 猫にとっては落ち着くんです 猫が隠れる心理を専門家に聞いた

猫と暮らす

UP DATE

猫にとっては落ち着くんです 猫が隠れる心理を専門家に聞いた

気づくと段ボールの中や家具のすき間などに、気配を消して隠れている猫。このように人の目のつきにくい場所に猫が隠れるのは、どういった気持ちからなのでしょうか?今回は、猫が隠れるシーン別の理由や気持ちについて、獣医師の菊池亜都子先生に伺いました。

猫が隠れるシーン1.怖いとき・警戒しているとき

ピンポンの音から隠れる白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
インターフォンが鳴ったときや掃除機をかけ始めたときなど、猫は自分の身に危険がおよびそうな気配を察知すると、「襲われたくない、見つかりたくない」という気持ちから、本能的に安全と思える場所に隠れます。

猫が怖がって隠れているときは、引っ張り出したり声をかけたりせず、少し離れたところからそっと見守ってあげてください。猫の気持ちが落ち着いて、自分から出てくるまで待ちましょう。

猫が隠れるシーン2.昼寝をするとき・静かに過ごしたいとき

狭い場所に隠れるサバトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
警戒心が強い猫は、他者の目につかないところに隠れてはじめて安心し、気を抜くことができます。ですから、昼寝をしたいときや、静かにリラックスして過ごしたいシーンでは、隠れる猫が多いもの。

飼い主さんは、猫が隠れていることに気づかずクローゼットなどに閉じ込めることがないよう、居場所を確認しておきましょう。

猫が隠れるシーン3.獲物・おもちゃを狙うとき

靴箱の下に隠れるマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の狩りは、獲物に気づかれないように忍び寄ってチャンスをうかがい、一気にジャンプして仕留めるスタイルです。獲物やおもちゃを狙うシーンで隠れる行動は、猫がご先祖から受け継いだ、効果的な狩りのためのテクニックといえます。

猫が隠れて何かを狙っているときはとても集中しているので、驚かせたり触ったりしないようにしましょう。

こんな隠れ方をする場合は?

洗濯物の中に隠れる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

隠れているのが見えている

レースのカーテンなどに隠れている猫の姿が、透けて見えていることがありませんか?これはおそらく、猫自身は隠れているつもりで、他者からは見えないと思って安心できるからこそ、そこにいるのでしょう。

たとえ布1枚でもへだてていれば、猫の安心につながるもの。これを利用し、ケージなどに布をかけて、隠れ場所をつくってあげるのもおすすめです。

狭いところに入っている

猫が狭いところに窮屈そうに入っていることがありますよね。猫の体はとてもやわらかくしなやかで、また、鎖骨が小さく退化してほかの骨とつながっていないため、狭いところにもすっぽりと収まることができます。

はた目には窮屈そうに見えても、猫が苦しく感じていることはないでしょう。狭いところを好む猫が多いことから、むしろ体が密着することで安心感が得られ、居心地よく感じていると考えられます。
猫が隠れるのは野生時代からの習性のひとつで自然な行動ですが、最近は隠れない猫も多いようです。隠れる猫・隠れない猫どちらにとっても重要なのは、安心して快適に過ごせること。愛猫をよく観察してどのタイプか見極め、愛猫の好みに適した環境を整えてあげましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「ねこのきもち」2022年9月号『あんなところに、こんなシーンで 隠れる猫』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る