猫と暮らす
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愛猫の「死の前兆」を感じた飼い主さんは約6割 猫が死を悟ると姿を消すのは本当?
ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生には、猫が亡くなる前に見せる行動について解説していただいたので、あわせて参考にしてみてください。
愛猫が亡くなる前、飼い主さんのもとから離れた?
飼い主さんの体験談(一部)
- 「動物病院に連れて行こうとしたら、ついさっきまで私のそばにいた愛猫がいつの間にか家具の後ろに行き、そこで倒れていました」
- 「元気なときは入らなかった押し入れに入りました。私たちからは見えにくい、暗い奥のほうに身を隠すようでした」
- 「いつもは行かない部屋の隅のほうに行き、隠れるようにして座っていた」
- 「いつも一緒に寝てそばにいたのに、突然押し入れに行くようになった」
「死の前兆かもしれない」と感じた愛猫のしぐさ・行動は?
飼い主さんの体験談(一部)
- 「ずっと隠れていたのに、亡くなる前日は布団に潜り込んできて一緒に朝まで過ごしました。いつの間にか寝てしまい、ふと気づくと座ることもできなくなっていた愛猫が座って私が起きるのを待っていたので、どうしたの?と声をかけると、その直後に息を引き取りました」
- 「入院させていたのですが、どうしても帰りたかったらしく、大暴れしたので連れて帰りました。その夜は、私と夫と猫と3人で一緒に寝て、その翌朝、亡くなりました。わかっていたんだろうな、最後に家族で過ごしたかったんだろうなと思います」
- 「亡くなる前日、久しぶりにおなかの上にのってゴロゴロと5分ほど甘えてきました。そして、亡くなる1時間ほど前からひざの上でずっと鳴きながら甘えてきてくれました。亡くなって15年経ちますが、今も鮮明に覚えています」
- 「寝てばかりだったのに、亡くなる前の日はやせた体でヨタヨタ歩いて近づいてきて、体をすり寄せて甘えてきました」
【獣医師解説】猫は亡くなる前、どのようなしぐさや行動を見せる?
――猫が老衰などで亡くなる前に見せるしぐさや行動などがあれば教えてください。
原先生:
「老衰で亡くなる前の猫に見られることが多い行動としては、睡眠時間の増加、食欲低下、毛づくろいの減少、トイレの失敗などです。また、呼吸が乱れたり、体温が低下したりすることもあります。そのほか、いつもと違う甘え方をしたり、ふだんいない場所に急に行ったりすることもあるようです」
――では、愛猫がそのような行動やしぐさをした際、飼い主さんはどのような対応すればよいのでしょうか。
原先生:
「愛猫が苦しそうなのであれば、まずは獣医師に相談しましょう。もし、まったく苦しそうに見えないのであれば、愛猫の快適さを優先し、清潔であたたかい環境を整えてあげるとよいと思います。やさしく声をかけ、スキンシップをとりながら、愛猫の様子を見守ってあげるようにしましょう」
取材・文/長谷部サチ
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年10月時点の情報です。
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