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飲み水は冷やしたほうがいい?「暑い日の猫のお世話」の疑問に獣医師がお答え

猫のための暑さ対策は始めていますか? 猫は暑さに強いといわれる動物ですが、近年の温暖化の影響もあり、体に負担がかかっているとされています。

そんな猫の体の負担を和らげるためには、早めの暑さ対策がポイント。今回は、猫の暑さ対策にまつわる疑問を4つ取り上げ、獣医師の小林清佳先生にお答えいただきました。

Q1. 暑い日は飲み水を冷やしたほうがいい?

ペルシャのチェリーくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
A1. 飲み水の温度は季節を問わず、愛猫が好むものを用意しましょう。

また、暑い時期は水飲み場を増やすのがおすすめ。猫がよくいる場所に水飲み場を複数つくり、新鮮な水を用意してあげましょう。なお、人用のスポーツドリンクは塩分や糖分が多いのでNGですが、猫用の経口補水液なら与えても問題ありません。体内に吸収されやすく、効率的に水分補給ができるでしょう。

Q2. エアコンが苦手な愛猫におすすめの暑さ対策は?

マンチカンの正吉くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
A2. エアコンの当たらない環境をつくり、ひんやりグッズを設置しましょう。

エアコンが苦手な猫がいる場合は、玄関などの涼しい場所に移動できるよう、動線を確保しておくのがおすすめ。その際、必ず安全確認をするようにしてください。また、猫が涼めるように冷感素材のベッドやマット、凍らせたペットボトルをタオルでしっかり巻いたものなどを利用するのも手です。

エアコンをつけた部屋にはブランケットなどを置いて、猫が自分で温まれる場所をつくっておきましょう。

Q3. 暑い時期は消化にいいフードを与えるべき?

ブリティッシュショートヘアのまんてんくんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
A3. 水分を多く含んだウエットフードを与えるのがおすすめ。

夏場は水分が不足しやすく、食物の吸収や消化に時間がかかることが。愛猫が毎日しっかり食べてくれるフードが一番ですが、総合栄養食のウエットフードなら水分が多く、消化や水分補給の一助になるでしょう。

また、暑い時期は食欲が落ちやすいので、香りが立つウエットフードは食欲増進にもつながるはずです。

暑い時期はこんな点にも注意!

ウエットフードの場合、専用の保冷剤付きトレーなどを使用して与えるようにし、開封後は冷蔵庫に保存して1~2日を目安に食べきるようにしてください。また、フードを置きっぱなしない、猫が残したらすぐに片づけるといった心がけも必要です。

Q4. シニア猫の暑さ対策でとくに注意したほうがいいことは?

ノルウェージアンフォレストキャットのPeugeot くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
A4. シニア猫はとくに水分補給を心がけましょう。

シニア猫は持病があったり、運動量が落ちていたりと水分不足が起こりやすく、夏バテや熱中症のリスクが高まる傾向にあるため、こまめに水分補給ができているかを確認しましょう。また、エアコンで猫が過ごしやすい状態(室温28~29℃、湿度50%が目安)にし、食事量や排泄量などが日頃と大きな変化がないかもチェックしてください。
愛猫に合った暑さ対策を取り入れ、この夏も元気に過ごせるとよいですね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年7月号『これで暑さ対策は万全 先生教えて! 猫の夏暮らし相談16』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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