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愛猫の命を救うために! 知っておきたい心肺蘇生法の手順を専門家が解説

猫が動かなくなったり呼吸が止まったりしている場合、命を救うためにはすぐに心肺蘇生法を実践する必要があります。
そこで今回は、正しい猫の心肺蘇生法について、獣医師の重本仁先生と愛玩動物看護師のいしまるあきこ先生に伺いました。

1:心臓マッサージ(胸部圧迫)をする

Mix(黒)のるるちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
心肺蘇生法は、その場で救助者(多くの場合は飼い主さん)が行い、できるだけ動物病院へ搬送している最中も継続して行います。
猫の心臓は、曲げた左肘でちょうど隠れる場所に位置しているので、横向きに寝かせた猫の胸部を両手、もしくは片手で圧迫します。1分間に100~120回のペースで30回胸部を圧迫したら、気道確保し、人工呼吸を行いましょう。

2:気道確保をする

Mix(グレー)のちょこちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
意識のない猫は、舌がのどの奥のほうに引っ込んでいることがあるので、前にやさしく引っ張り出し、口を閉じます。
このとき、舌を外に引っ張り出すのは間違いです。舌が口の中にとどまる形にして、口を閉じてください。

3:人工呼吸をする

ラグドールのちぇるちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の口が開かないように手で押さえながら、猫の鼻に口を付けて息を吹き込みます。深呼吸をして息をゆっくりと吐き出すペース(約6秒間)を1回として、2回行いましょう。
これで呼吸が戻らなければ、再度心臓マッサージを30回行い、人工呼吸を2回行うセットを繰り返します。
猫の呼吸が止まった場合、5分以内に蘇生しないと救命率が低下し、助かっても後遺症が残るリスクが高まります。心臓マッサージや人工呼吸となるとハードルが高いように感じますが、愛猫を守るためにも今回ご紹介した心肺蘇生法をしっかりと覚え、いざというときに活用できるように心構えをしておきましょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)、いしまるあきこ先生(一級建築士 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2025年5月号『まずは知ることがリスクや被害を減らす第一歩 図解 猫のいのちの守り方』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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