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保護猫カフェから迎え入れた猫を見つめる先住猫の眼ざしの意味とは? 獣医師に聞いた

そーっと様子を伺うように観察する猫。
新しいお友達を観察するルーちゃん
こっそりと観察するルーちゃん
@DP43dpcSoizPVau
物陰から隠れるように様子をのぞいているのは、X(旧Twitter)ユーザー@DP43dpcSoizPVauさんの愛猫・ルーちゃん(取材当時3才)です。視線の先には、1週間前に保護猫カフェから迎え入れたばかりのニコちゃん(取材当時1才)がいたのだとか
ルーちゃんとニコちゃん
ルーちゃん(写真右)の視線の先にいたニコちゃん(写真左)
@DP43dpcSoizPVau
飼い主さん:
ルーは怖がりなので、仲よくしたいけれど怖いからこっそりのぞきにきたのでしょう

そんな緊張感が漂う出会いから2カ月ほどたち、現在のルーちゃんとニコちゃんは、姉妹のように仲がよくなっているそうです。

楽しく生きてほしいから迎え入れを決意

現在のニコちゃんとルーちゃん
現在のニコちゃん(写真左)とルーちゃん(写真右)
@DP43dpcSoizPVau
飼い主さんに、ニコちゃんを迎え入れた経緯を教えていただきました。

飼い主さん:
「当初は体の弱かった兄猫の迎え入れを考えていましたが、病気で亡くなってしまったため、妹のニコの迎え入れを考えるようになりました。
ニコも体が弱く、怖がりやさんで、猫も人も苦手でした。保護猫カフェのすみっこで寝たり、ほかの猫に遠慮したりして、いつも寂しそうな顔していました。だから、健康で楽しい猫ライフを送ってもらいたくて迎え入れを決めたのです
現在のニコちゃんとルーちゃん
ニコちゃん(写真左)に鼻をつけるルーちゃん(写真右)
@DP43dpcSoizPVau
じつは、様子をのぞきにきたルーちゃんも同じ保護猫カフェから迎え入れた猫で、ニコちゃんと似た性格をしているのだとか。だから、なおさらニコちゃんにも幸せになってほしいと感じていたのでしょう。

飼い主さん:
「猫は、ワガママ放題でもいいです。毎日が『おいしい』『楽しい』思い出でいっぱいになるように暮らしてほしいと思っています

【獣医師解説】新しく迎え入れた猫を見つめる先住猫の心理とは

トディーくんとルーちゃんとニコちゃん
先住猫のトディーくん(写真手前)と添い寝するルーちゃん(写真奥左)とニコちゃん(写真奥右)
@DP43dpcSoizPVau
ここからは、ルーちゃんの行動の理由などについて、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生にお聞きしました。

――ルーちゃんのように新しく来た猫を遠くから見つめている場合は、どのような気持ちが考えられるのでしょうか。

原先生:
「遠くからジッと見つめているのは、『新入り猫に興味はあるが、まだ近づくのは慎重にしたい』という警戒と好奇心とが入り混じった気持ちがあらわれているのではないでしょうか」

――先住猫がどのような反応をしたら嫌がっておらず、今後、距離を縮める可能性があると思っていいのでしょうか。

原先生:
「今回のように、一定の距離を保ちつつも視線を向け続けており、しっぽを強くバタバタさせたり、威嚇やうなり声をあげたりしていない場合は、少なくとも強い拒否反応が出ていないと判断できます。また、新入り猫が近くにいても落ち着いて過ごせる、食事やトイレなどの行動ができている場合も、比較的先住猫が受け入れている傾向にあると考えていいでしょう」
猫同士を対面させる際は、ふだんどおりに過ごせているかをチェックするとよさそうです。
写真提供・取材協力/@DP43dpcSoizPVauさん/X(旧Twitter)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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