猫と暮らす
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保護猫カフェから迎え入れた猫を見つめる先住猫の眼ざしの意味とは? 獣医師に聞いた


「ルーは怖がりなので、仲よくしたいけれど怖いからこっそりのぞきにきたのでしょう」
そんな緊張感が漂う出会いから2カ月ほどたち、現在のルーちゃんとニコちゃんは、姉妹のように仲がよくなっているそうです。
楽しく生きてほしいから迎え入れを決意

飼い主さん:
「当初は体の弱かった兄猫の迎え入れを考えていましたが、病気で亡くなってしまったため、妹のニコの迎え入れを考えるようになりました。
ニコも体が弱く、怖がりやさんで、猫も人も苦手でした。保護猫カフェのすみっこで寝たり、ほかの猫に遠慮したりして、いつも寂しそうな顔していました。だから、健康で楽しい猫ライフを送ってもらいたくて迎え入れを決めたのです」

飼い主さん:
「猫は、ワガママ放題でもいいです。毎日が『おいしい』『楽しい』思い出でいっぱいになるように暮らしてほしいと思っています」
【獣医師解説】新しく迎え入れた猫を見つめる先住猫の心理とは

――ルーちゃんのように新しく来た猫を遠くから見つめている場合は、どのような気持ちが考えられるのでしょうか。
原先生:
「遠くからジッと見つめているのは、『新入り猫に興味はあるが、まだ近づくのは慎重にしたい』という警戒と好奇心とが入り混じった気持ちがあらわれているのではないでしょうか」
――先住猫がどのような反応をしたら嫌がっておらず、今後、距離を縮める可能性があると思っていいのでしょうか。
原先生:
「今回のように、一定の距離を保ちつつも視線を向け続けており、しっぽを強くバタバタさせたり、威嚇やうなり声をあげたりしていない場合は、少なくとも強い拒否反応が出ていないと判断できます。また、新入り猫が近くにいても落ち着いて過ごせる、食事やトイレなどの行動ができている場合も、比較的先住猫が受け入れている傾向にあると考えていいでしょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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